2020年7月22日 17:00
困っている子どもたちの「学力以前の力」を応援したい。遊び感覚で認知機能を鍛える「コグトレ・パズル」に込めた想いーー児童精神科医・宮口幸治先生
お子さんに次のような正方形、三角形、ひし形を、見本を見ながら書かせてみましょう。
Upload By 宮口幸治
正方形は4~5歳、三角形は5~6歳、ひし形は7~8歳くらいまでに描けることが目安です。これらが描ければ、さらに次のような立体図や蜂の巣も書かせてみましょう。
Upload By 宮口幸治
立体図や蜂の巣は、8~9歳くらいまでに描けることが目安です。
これらの図形が、該当する年齢を超えても描けないことが明らかであれば、そのときは念のため、発達専門外来や教育センターなどでご相談されることをお勧めします。
適切なサポートで子どもの力は伸ばしていける
遊び感覚で認知機能を鍛える「コグトレ・パズル」に込めた想いーー児童精神科医・宮口幸治先生の画像">
Upload By 宮口幸治
発達や学習の遅れがあったとしても、適切なサポートをすることで、お子さんの力を伸ばしていける可能性があります。
たとえば上の絵は、コグトレ前後の変化を示すものです。学校の勉強についていくのがしんどいと訴えていた中学生が、見本の立体図を見ながら写した絵です。4ヵ月コグトレをしたところ、図の立体感が増し、かなり正確に写せるようになりました。
その子は、小学生の頃から黒板を写すこと、漢字を覚えること・書くことに苦手さをもっていました。コグトレ後は、正確に形を覚える力・見る力(形の輪郭や構成も)が増したのでしょう。立体図の模写ばかりでなく、漢字の読み書きも上達しました。
紙と鉛筆があれば今日から始められるコグトレで、まずは学習の土台づくりをサポートしてみてはいかがでしょうか?
抜毛症の原因、治療法は?発達障害や強迫性障害などと関連はある?【医師監修】