2020年12月6日 11:00
1歳半健診でことばの遅れが気になったら?赤ちゃんのコミュニケーション力を家庭で育む3つのポイントとは?家庭で活用できるチェックリストも紹介
やりとりを楽しむ中で、子どもの「もっとやってほしい」という気持ちや行動を引き出すことで、相手の言葉や行動に注目する力や、思いを伝えたいと思える気持ちを育むことを目指します。
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発達障害のある子どもと周囲との関係性を支援する: コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス
関わり合いの中で、わかる力を育んでいきましょう。わかる力は、情報をキャッチする力ともいえます。「わかる」とは聞いてわかる力だけでなく、見てわかる力・体験してわかる力も含まれます。ここでは2つのステップに分けて、わかる力を育む関わり方を紹介します。
いずれの関わりでも大切なことは、「一緒に楽しく行うこと」です。
【ステップ1:聞こえてくる音や言葉へ耳を傾けることを楽しむ】
わかる・理解する力を育む第一歩として、周囲の音や言葉へ興味を持ち、楽しく耳を傾けることから始めます。
聴力は備わっているものの、周囲の音にあまり興味を示さない、言葉がけが耳に入りづらい場合があります。
まずは楽しく音のありかを探したり、音や言葉に耳を澄ましたりする機会をつくりましょう。その際には、以下のポイントに注意してみてください。
・できるだけ気が散らない静かな環境で関わる
・ものを操作する音や、電話やチャイム・飛行機の音に耳を澄ましてみたり、楽器や歌を楽しんだり、関わり合い遊びの中で言葉かけをすることで、さまざまな音や言葉に親しむ
・子どもの正面で、ものを見せたり身体に触れたりしてから声をかけるなど、注意をひきつけてから言葉をかける
・子どもが何気なく音や言葉を聞いている様子が見られたら「リンリンと音がするね」「楽しいね」「よく聞いているね」と声をかける
・お話を聞いている様子が見られたら「聞いてくれてありがとう」と、注目したり耳を傾けたりしてくれて嬉しい気持ちを伝える
言葉の発達に遅れのあるお子さんの多くは、注意を向けるべき音や言葉に耳を傾けることが苦手です。そのため、指摘されたり叱られたりする場面が増え、そのことでますます苦手意識を高める場合もあります。まずは、「お菓子を食べよう」や「お外に行こう」など、楽しい声かけに耳を傾けることから試してみると良いかもしれません。
このような関わりを通じて、お子さんが周囲の音や言葉に耳を傾けやすい関わり方や工夫を見出すとともに、「相手に注目したり耳を傾けたりすると楽しいことが起こるんだな」