2020年12月7日 07:00
分かっているけどできない!立ちはだかる片付けの壁。ADHD・ASD親子は行動が似ていても違いがあって
行動は似ている私とコウ。でも、結果に違いが…?
Upload By 丸山さとこ
ADHD・ASDである息子のコウは、子どものころの私と同じく”片付けられない子ども”です。物の管理が雑で、用が済んだらその辺に放置するところはかつての私とよく似ています。
「凸凹の数値が似ているから、やることも似ているのかな?」と言うコウですが、性格はあまり似ていない私とコウだからなのか、私とは違うところも色々とあるようです。
同じ「片付けられない」子どもではあるけれど…
前回のコラムで書いたように「母の言う通りに収納するとどこに何があるか分からない」と感じていた子どものころの私は、自分の思うように置くのであれば”どこに何があるのか”は分かるため、困ることはありませんでした。
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置いた場所の記憶があるというよりは、「大体この辺りを探せばある」ということを経験則で分かっていただけなのですが、当時の私にとっては「下手にしまうとなくす。
しまわなければなくさない」ということがハッキリしていました。
そのため、母が言うような”収納するタイプの片付け”に対してはメリットが見いだせなかったのです。
一方、コウの場合は「自分の思うままに物を扱う」となくし、「母(私)の言う通りに物を扱う」となくさないため、私の言う通りに片付けた方がメリットは高い状態です。そのことはコウ本人もよく知っています。
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ただ、それ以上に片付けをする面倒さや作業を中断することへの拒否感が大きく、”用があるもの以外は意識が向かない”特性もあって、片付けをすることは中々難しいようです。
(私がコウに言うことは主に「出したらしまう・使ったら戻す」の2つで、どこにどう収納するかは相談しつつコウが決めています)
「作業を中断するのが嫌だったり、用が済んだものを忘れてしまったりするのなら、割り切って定期的な片付けをするのはどう?」と勧めてはみるものの、言われたときにしぶしぶ片付ける状況から抜け出せないでいます。
「分かってる」けど「できない」片付けの壁!
「今1つあるだけでも『面倒だな』と思うことを溜め込むと、5とか10とかの面倒になってやってくるよ。
1つでも苦戦する相手が束になってかかってきたら、そりゃ大変だろうと思うよ」
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…とコウには言ってはみるものの、私だって「ジョギングとかジムに行くとか大変でしょ?隙間時間にこまめな運動をしたり、ながら運動を取り入れたりしなよ」