子育て情報『連載ライター・かなしろにゃんこ。さんが描く息子の就活エッセイや、大学教授が教えるSSTのコツがわかる本、脳の多様性についての入門書まで、今読みたい3冊をご紹介』

2021年1月9日 07:00

連載ライター・かなしろにゃんこ。さんが描く息子の就活エッセイや、大学教授が教えるSSTのコツがわかる本、脳の多様性についての入門書まで、今読みたい3冊をご紹介


発達障害がある人の「働く」を描いたコミックエッセイーー『発達障害で問題児でも働けるのはワケがある!』

漫画家かなしろにゃんこ。さんの新刊『発達障害で問題児でも働けるのはワケがある!』は、ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太さんが就職し、働き始めるまでを描いた作品です。

小さなころからのりものが好きだったリュウ太さん。中学校卒業後は、自動車整備士の国家資格取得を目指して専修学校で学びます。現在は社会人として働くリュウ太さんですが、振り返ってみると、アルバイトや家庭でのお手伝いなど、社会人になる以前から「働く」ことの土台を積み上げてきていたのです。それぞれの経験を通して学んだことが、社会人生活にも活きているようです。

全9話の体験談コミックに加え、各章末にはキャリアアドバイザー・石井京子さんの解説もついており、プロの視点からも働くことについて考えることができます。将来お子さんが「働く」ことを見据えて、どのような関わりをしていけるとよいか、ヒントが詰まった一冊です。



感じ方や考え方は違っていい!「脳の多様性」に注目した『ニューロダイバーシティの教科書』

「ニューロダイバーシティ」とは、neuro(脳・神経)とdiversity(多様性)をつないだ合成語で、「脳や神経、それに由来する個人レベルでのさまざまな特性の違いを多様性と捉えて尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方を含む言葉です。

例えば本書の中では、自閉スペクトラム症の人の特性について、ニューロダイバーシティの視点から捉え直しています。また、生活の中で身近な「教育」「職場」「家庭」などにおいても、ニューロダイバーシティの視点で考え、よりその人の特性にあった環境を提供する必要性があることについても解説されています。

その人の内側に存在する特性を正確に理解し、多様性に柔軟な環境づくりをしていくために必要な「ニューロダイバーシティ」の視点は、支援や教育に携わる人はもちろん、発達障害の当事者や家族も知っておきたいもの。本書を入門書として、手にとってみてはいかがでしょうか。


学校や家庭で実践できるーー「ソーシャルスキルトレーニングの考え方とコツ」

本書の著者は、星槎大学共生科学部の教授で特別支援教育・心理学を研究する西永堅さん。この本では、「発達障害の子どもの特徴」や「必要なスキル」

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