2021年2月25日 07:00
状況や意思を説明するのが苦手なASD息子。会話の足し算・引き算テクの取得で驚きの変化?
”必要な情報”を伝えることが苦手なコウの大きな成長にビックリ!
Upload By 丸山さとこ
コウは自分の状況や意思を説明することが苦手です。
必要な情報が抜けてしまって「何の話?」「どういうこと?」と突っ込まれることも多く、こちらから「〇〇のこと?」などと情報を引き出したり推測したりしなければ会話が成り立たないことも珍しくありません。
かと思えば、微に入り細に入り説明し過ぎて「話が長い」「結局何だったの?」と突っ込まれることも多く、必要な情報を話すことの難しさを感じさせられます。
そんな彼がある日、小さな厚紙を数枚手に乗せて「これどうしたらいい?」と聞きにきました。私は「どうしたらいいって…それは何なの?」と戸惑い、何と答えればよいのか困ってしまいました。
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「えっと…それは工作の材料なの?ゴミなの?」と聞くと、コウも「あぁ、そうだよね」とハッとし、「これゴミなんだけど、どこに捨てたらいい?」と聞き直してくれました。
それだけで十分に意味は伝わったのですが、彼はそこからさらに少し考えて「これ、どこに捨てたらいい?」と言い直したので、私はとても驚きました。
必要な情報を足したり引いたりするということ
以前のコウであれば、私の質問に対して「えっと…これ…工作してて…あの、これもう使わないから…何て言えばいいんだろう…?」と困り果てて固まっていただろうと思います。
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これが、もし夫とコウの会話だったとしたら、多分以下のようなやりとりになっただろうと思います。
コウ:「これどうしたらいい?」
夫:「どうしたらいいって何が?」
コウ:「何って…?」
夫:「それは何なの?」
コウ:「何って…えっ?コレ…(紙を差し出す)」
夫:「だからそれは何なの?」
コウ:「えっ…?」
夫:「どういうこと?」
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多少コウとの会話に慣れている私であったとしても、疲れているときは上記のようなやりとりになることは珍しくありません。そんなコウが「これはゴミです」ということを伝えられたということは、それだけでも画期的なことなのです。
それなのに、さらに「捨てるって言ってるんだから『これゴミなんだけど』はいらないよね」という判断までしたのですから、その成長の大きさには本当にビックリです。