2021年3月27日 08:11
聴覚過敏ASD息子からのヘルプコール!母もビックリ、徒歩5分の大学に向かう途中で…
実家を離れることになったASD息子大学生になったものの…
20歳になった息子、今は歩いて5分ほどの大学へ通っています。
Upload By 寺島ヒロ
大きな音もざわざわ声も苦手
タケルには聴覚過敏があり、音に驚いてパニックになることもあります。
幼稚園の頃は、同じ年の子どもたちの声に耐えられなくなって学舎から逃げ出すこともしばしばで、小学生になってからも、何を言っているか聞き取れない程度のざわざわした人の声で不安な気持ちになり、家に逃げ帰ってしまうなど…度々問題を起こしていました。
以前このコラムでも書きましたが、大きな太鼓の音に驚いて、お祭り会場で倒れてしまったこともあります。
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大学での対応
なので、大学に通うにあたっては、担当教授、講師の皆さんと面談し「騒がしくしない、大きな声で呼びかけない」など、息子の耳に届く音に気を付けていただけるようお願いしました。
また、他の人が気にしない音でも不快に感じることがあること、音を聞きすぎて疲れたときには休むのを許して欲しいことなども入学前にお話しし、ご配慮いただけることになりました。
とはいえ、周りの学生もみんなもう大人ですし、授業中の私語がうるさくて困るということもないでしょう。
私もタケルの大学内の生活については概ね大丈夫だろうと思っていました。
発達障害のある人には厳しい都会のラッシュアワー
しかし、心配なのは通学のこと。
タケルは中学生の頃、通学でバスと電車の乗り継ぎを経験していたので電車の乗り降り自体は出来ますが、たくさんの人がいる駅での乗り換えには慣れていないのです。
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大学の近くにお引っ越し
そこで、大学の近くにアパートを借り、歩いて通えるようにしました。
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アパートから大学はわずか5分ほどの距離にあります。
ところが、このわずかな道のりにある小さな踏切が曲者で…
電車がひっきりなしに通るのです!(都会では当たり前?)
この踏切の音がタケルには大きな試練となってしまいました。
踏切の手前にいて、向かっているときは、
点滅が始まったら近づかないという方法で対処していますが…
踏切を越えて、後ろから「カーンカーン!」という大きな音が
後ろから聞こえてきたときは、やはりびっくりしてしまうようです。