2021年4月17日 14:15
保育園での脱走、他害…トラブル対応の救世主!?発達障害むっくんが保育所等訪問支援を受けるまで【第1話】
に専門の支援員が派遣されることから施設側にも負担が発生します。そのため、利用にあたり施設側の理解と協力が必須です。この協力体制を作ることが私の大切な役割だったように感じています。
私はまず保育園の園長先生と担任の先生に、保育所等訪問支援を利用したいことを伝えました。幸い私の場合はむっくんに理解のある先生方に恵まれており、私の不安や保育園側の困り感も共有できていたため、利用をとても好意的に受け止めてもらえました。
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地域の役所へ行き、手続きの説明を受けました。保育所等訪問支援事業を受けるには、療育手帳や発達支援サービスの受給者証、もしくは主治医の意見書が必要です。むっくんの診断では療育手帳を取得できないので、発達支援サービスの受給者証の取得手続きも並行して行いました。
保育所等訪問支援の利用開始のためには
●役所に提出する「障害児支援利用計画案」
●集団生活を営む施設(むっくんの場合は保育園)にて作成の「意見書」
●発達支援施設にて作成の「保育所等訪問支援実施計画」
といろいろな書類が必要で、正直少し戸惑いました。
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保育園に面談をお願いし、支援の必要性や現在の状況を記載する保育園からの意見書を依頼しました。また、役所に提出する障害児支援利用計画案作成に必要な情報を聞き取り、今後の発達支援施設との面談のためにむっくんの集団生活の様子なども詳しく教えていただきました。
発達支援施設へ行き、担当の訪問支援員さんにむっくんの普段の様子を詳しくお伝えしました。
この聞き取り内容を元に、発達支援施設と保育園が連絡を取り合い協議の上、保育所等訪問支援事業計画書を作成するそうです。
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これでようやく訪問日を調整するところまでたどり着きました。
ご覧の通り、保育所等訪問支援を受けるために初回は特にたくさんの手続きに追われます。診断直後の動揺の中、保育園と発達支援施設と役所の間に立ってやり取りすることはとても大変で…くじけそうな気持ちにもなりました。
でも振り返ってみると、あの時期に保育所等訪問支援を受けたことが、私と保育園の関係をより良好にしてくれました。また、むっくんにも集団生活を送る上で強い支えになったと感じており、本当に利用してよかったと思っています。
次回は初回保育所等訪問支援で学ばせてもらった、今でも「私が大切にしていること」