子育て情報『“連携”に消極的な療育センターと学校...「前例がない」と断られた私のとった行動は【小学校生活での困りごと最終話】』

2021年4月21日 06:30

“連携”に消極的な療育センターと学校...「前例がない」と断られた私のとった行動は【小学校生活での困りごと最終話】

コミュニケーションは苦手だけれど“人”が大好きな娘にとって、このような友達の存在はとても大きなものでした。
少しずつ少しずつ娘は落ち着きはじめ、薬の服用は10ヶ月で終了しました。


数年後の学校~喜ばしい変化~

娘が学校を卒業した2年後に息子が同じ小学校に入学しました。
その年の最初の学校便りには『地域療育センターや子ども家庭支援課など関係機関との連携もできますので、まずはご相談を』と書かれていました。
かつて、交流がないので学校訪問は難しいといわれた療育センターとの連携が積極的に行われるようになったことを私は嬉しく思いました。

また、この年から新たに、クラス担任を持たない主幹教諭が特別支援教育コーディネーターとして配置され、全学年を通して児童・保護者・カウンセラーとの連携を専任で担うこととなりました。
“学内でキーパーソンとなる先生”の存在は、私が切望していたものでした。


皆さんに伝えたいこと

10年前の私は娘の障害に対する知識が皆無でした。
しょっちゅう泣いていたし、傍から見たら『恥ずかしい』とか『なりふり構わない』など感じられるようなこともしてきたと思います。
私は人前で話をするのが苦手ですし、すぐに落ち込む性格です。でも前例がなければ、自らが動いて最初の例をつくるしかありませんでした。

支援者や医師だけではなく、学校の先生や療育センターのスタッフさんたちが動いたからこそ状況は改善されました。
もしも今、学校や支援機関との関係などに悩んでいる方がいらしたら『味方』を増やすことをおすすめします。困難な状況を打開したいとき、自分一人ではどうにもできないことも支援者や協力者がいればなんとかなると思うのです。

共感したり愚痴を言い合える仲間がいると元気が出ますよね。ネットの繋がりや同じ立場の者同士のコミュニティーもとても大切です。
同様に、リアルでも前向きで建設的な気持ちになれるような味方や仲間をぜひ増やしていってほしいと思います。

障害児の子育てをしている親御さんは皆、日々悩みとても頑張っています。
世の中きれいごとばかりではありません。どうしても分かり合えない人もいるでしょう。それは仕方のないことです。

皆さんには

『頑張りすぎず』ときには『休みを取って』でも『諦めることなく』進んでいってほしいです。

諦めさえしなければ希望の光はきっと見えてくると思うのです。

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