2021年5月27日 06:15
発達障害むっくんが別人のように落ち着いた⁉変化をもたらした支援員さんのアドバイスとは?保育所等訪問支援【最終話】
前回のお話はこちら
3回目の保育所等訪問支援
3回目の保育所等訪問支援はむっくんが年中の夏から冬にかけて月に1度、半年間継続で受けました。目的は小学校生活を見据えての支援を模索することです。これまでの保育所等訪問支援では、むっくんが困っている場面を思うように見てもらえなかったことから、このときは行事の練習、制作活動、運動遊び、集団でのレクリエーション、給食の様子など、むっくんの苦手な活動を積極的に取り入れ見てもらいました。
小学校生活へ向けて、たくさん貰ったアドバイス
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3歳、4歳で受けたときは園内の環境調整についての指摘が多かったのですが、年中では本人の自立や、成長を促す取り組み、また特性とどう折り合いをつけるかという視点でのアドバイスをたくさんいただきました。
たくさんありすぎて紹介しきれずもどかしいのですが、その中でも「むっくんは人の役に立つことが大好きで、人が喜ぶ姿がトークン(ご褒美)になります。タダだからラッキーね!だからたくさん関わって、助かったよ、ありがとうをいっぱい伝えてあげてね」というアドバイスは、むっくんは人との関りが苦手な子だけどそれでもこの子は人が好きなのだなぁと思えてとても嬉しかったです。
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先生と支援者を繋ぐ
実はこのときの担任の先生は当初むっくんへの接し方が掴めず、とても悩んでいらっしゃいました。むっくんは先生の不安そうな様子にますます大荒れしてしまい、私も頻繁に面談したりと、本当に大変な年中さんスタートでした。
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ですが、月1の保育所等訪問支援のたびに先生は次々とむっくんの取り扱い方法を学んでいかれました。適切な関わり方が増えるたびに、驚くほどむっくんは穏やかになり、先生も自信をつけていかれました。保育所等訪問支援が終わるころには、むっくんは別人のように落ち着き、先生との信頼関係も確実なものにかわりました。この変化には、支援員さんもびっくりされていました。
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保育園では、支援員さんからのむっくんへのアドバイスがほかのクラスの先生方にも共有されており、接し方が難しいほかの子どもたちにも応用されているようでした。むっくんが卒園した今も、知識は先生方の財産としてむっくんの後輩たちの生活を支えています。さらに、担任の先生はその後、支援員さんとの繋がりがきっかけになり、市の保育士の研修会で講師としてむっくんへの取り組みを発表されました。