2021年6月5日 14:15
算数のつまずきをサポートする本、感覚過敏の長男とのごはん時間を描いたレシピ付きエッセイ、怒りを笑いに変える!?子どものトリセツ絵本など注目の3冊!
答えを導くための支援の手立てにーー『子どものつまずきからわかる 算数の教え方』
放課後等デイサービスなどで学習支援に関わった筆者・澳塩渚さんが数多く見てきた『算数のつまずき』。
この本は子どもたちの発達によってどのように数理解が進むのかを理解し、子どものつまずきをアセスメントしながら必要なサポートに取り組めるようにつくられました。
数学を学ぶ前に理解しておきたい数理解のステップを
①大きい・小さい ②まとめる・分ける ③対応させる ④数えていくつ ⑤合成・分解
と5つに分類し、項目ごとに丁寧に説明。
小学校入学後に算数でつまずきを抱えてしまった場合、このステップをさかのぼってチェックすることによって子どもがどこでつまずいているのかわかり、適切な支援を行うことができます。
もちろん、足し算、引き算、九九、わり算、小数や分数、時計の読み方、文章問題の解き方など小学校4年生程度で学習する内容をつまずきやすいポイントの例を挙げ、かわいいイラストを交えつつ丁寧に説明。
子どものやる気を引き出す手助けになりそうな、数の理解をサポートする商材の紹介もあります。
これから小学校に入学する子、今まさに算数を学んでいる子、そしてうまく学べないまま学年が上がってしまった子の『学びなおし』にもおすすめの一冊です。
レシピ70点×育児書では教えてくれない子育てエッセイ『食べないっ子も、いただきます!うちのやさしいかいじゅうごはんレシピ』
「毎日の食事を楽しんでほしい」そんな気持ちから生まれた料理研究家ママと感覚過敏をもつ長男とのごはん時間を描いたエッセイ本です。
発達遅滞の診断と感覚過敏のある、著者・あまこさんの長男・そうりくん。料理には興味があっても食事にはあまり関心がないそうりくんのおうちでの「7つのルール」など楽しく食事をするためのヒントがたくさん詰まっています。
朝ごはん、おやつ、お弁当、夕ごはん、行事ご飯などカラー写真と共に70レシピが掲載。キャンプレシピなどもあり、どれも簡単につくれておいしそうなものばかりです。食材を食べやすくする工夫、食器などのお役立ちツールなども紹介されています。
そうりくんの成長の様子や、子どもの偏食に詳しい田部絢子先生に聞いた食事の「こまった」を解決する子どものごはん支度が楽になる5つの視点など、子どもの食事に困りごとを抱えている保護者の方に読んでいただきたい一冊です。