子育て情報『「失敗への準備」でストレス減…!?「目の前の課題」に右往左往しがちなASD親子、どうすればいい?【児童精神科医 三木先生に聞いてみた!】』

2021年8月5日 14:15

「失敗への準備」でストレス減…!?「目の前の課題」に右往左往しがちなASD親子、どうすればいい?【児童精神科医 三木先生に聞いてみた!】


言葉にできない悩みが盛りだくさん!児童精神科医 三木崇弘先生にお聞きしました

「失敗への準備」でストレス減…!?「目の前の課題」に右往左往しがちなASD親子、どうすればいい?【児童精神科医 三木先生に聞いてみた!】の画像

Upload By 丸山さとこ

今回は、医療や学校の現場で多くの子どもや保護者の方々と関わっていらっしゃる、児童精神科医・スクールカウンセラーの三木崇弘先生にいろいろとお聞きしました。

息子のコウと同じく私自身もASD・ADHDであり、悩みはあるものの「言葉にできない!」と困ることも多く…。
アワアワしながらあいまいなことを言う私の話を聞いてくださった三木先生に、「スミマセン上手く言えなくて…私の話、伝わっていますか?」と聞いてみると、「7割くらいは伝わっていると思います」とのお答え。頼もしい…!

コウとの生活の中で『問題があること』は突きつけられつつ『解決の見通し』が立たない状況に焦ることも多いです。
問題は今現在起きていることに限りません。スクールカウンセリングや個人懇談などの話し合いの場で”今後悪い事態が起こる可能性は高い”ことは提示されつつも、『いざ悪いことが起きたときに』どうすればよいのかは分からないこともしばしばあります。


「失敗への準備」でストレス減…!?「目の前の課題」に右往左往しがちなASD親子、どうすればいい?【児童精神科医 三木先生に聞いてみた!】の画像

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現在の困りごとに対する具体的な対策も知りたいし、それが目標時点までに解決しなかったときにどのような選択肢がありうるのかも知りたい。
そんな私の質問に、先生は

「能力獲得ができるタイミングにはばらつきがあって、特に僕が関わっているような子たちは生活年齢で求められてもできない・難しいことが結構あります。そうすると、そこは学校ともどう対応するか相談しなくてはいけません」

と、具体的に何をどう話していけばよいのか詳しく話してくださいました。


学校にサポートをお願いするとき心がけたい大事なこと

三木先生:例えば「5年生だからこれくらいできて欲しい」という話になったときに、「でも、それ相応のことが達成できる・理解できる準備ができてない(中身が育っていない)」ということもあります。その場合はトライさせてみたところでおそらくできないし、ただ失敗体験を積むだけで学びにならないことも多いです。なので、そこはまだ大人がサポートしよう…という考え方があってもいいと思います。ただ、そうなったときにサポートのための生活上の手間を大人が引き取るというのを、親だけではなく周りの大人も納得してやっていくことが必要になります。

その現在位置ですよね、『今まだできない』『そろそろできそう』などの現在時点の状況についての把握と、『何年後にはどうなっていそうか』という予想について話していく必要があります。

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