子育て情報『発達障害子育てを考える3つのクイズ。集団遊び、食事、宿題…精神科医が教える「こんなときどうする?」の問いと解決策』

2021年12月2日 14:15

発達障害子育てを考える3つのクイズ。集団遊び、食事、宿題…精神科医が教える「こんなときどうする?」の問いと解決策

先生には「みんなの準備が終わって、全員そろって『いただきます』と言ってから食べるんだよ」と言われていますが、自分の分が準備できると、つい手が出てしまいます。どんな対応をすればよいでしょう?

A1. イラストや写真で手順表をつくって、それを見せながら教える
A2. マナーを覚えていけるように、何度でも同じことを教える
A3. 別室で待機してもらい、給食の準備が終わったら呼んでくる

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=33000004357

おすすめの対応は1と3です。

口頭で何度も指示をしても伝わらない場合、1のような形で別の伝え方をしてみるとうまくいくことがあります。発達障害のある子どもには、話し言葉よりも書き言葉やイラスト、写真などのほうが理解しやすい場合があります。また、暗黙の了解を察するのは苦手だけれど、しっかり説明されれば理解できるという場合もあります。いろいろな伝え方を試してみてください。

2のように、じっくりと対応するのもよいのですが、話し言葉を聞き取るのが苦手だったり、聞いて覚えても時間がたつと忘れてしまったりということもあります。
何度試しても難しい場合には、別の方法に切り替えたほうがよいでしょう。

3は一見、教えることを放棄した対応のように見えるかもしれませんが、これもひとつの正解です。教わったことを忘れてしまう場合や、好きな食べ物が目の前にあると衝動に負けて手が出てしまうケースもあります。その場合には環境を変えるのも一つの対応法になります。

発達障害のある子どもは、さまざまな困難があるから、発達障害だと診断されます。何度教えてもうまく伝わらない場合には、「この子にとってなにが難しいのだろう」「どんな伝え方をすれば理解しやすくなるのだろう」と考えることが大切です。そうやって考えていった結果、伝え方ではなく環境を変えようというのも、一つの解決策になるわけです。

「環境を変える」という意味で言うと、私は「みんなで一斉に食べ始める」というルール自体を変えてしまってもいいのではないか、とも思います。


Q3. 勉強が苦手で宿題に時間がかかる場合の解決策とは?

勉強が苦手で、宿題にすごく時間がかかってしまう小学生がいます。親や先生にいろいろとサポートしてもらってもうまくいかず、鉛筆を持つことさえ嫌になってしまいました。

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