子育て情報『発達障害のある子には「インクルーシブ教育」が良いのか?誤解されやすい「みんなで一緒に」の落とし穴』

2021年10月13日 14:15

発達障害のある子には「インクルーシブ教育」が良いのか?誤解されやすい「みんなで一緒に」の落とし穴


学校の先生からよく受ける質問「保護者にどう伝えるか?」

続いて、私が講演会の場で、保育園や幼稚園の先生からよく受ける相談内容を紹介します。それは「発達が気になる子どもがいるのだが、保護者にどのように伝えたらいいのか?」という相談です。

それに対して、私は「保護者には、客観的な事実に基づいてお話をしましょう」とお答えしています。例えば、次のように事実をお話しします。
・多くの子は必要なときに座っていられるのに、〇〇ちゃんはじっと座っていない
・だいたいの子は楽しめているけれども、〇〇ちゃんは楽しくないようだ
・学芸会の練習でほとんどの子は合唱しているのに、〇〇くんは歌おうとしない
・〇〇くんは興味がなくなるとじっとしていられず、部屋から出ていく

親も、わが子を客観視するというのは大事です。


親御さんの悩み「子どもを叱りすぎてしまう」

私は子どもを叱りすぎてしまうという悩みをもつ親御さんには、「一度、親戚の子どもを預かっているつもりで叱ってみるといいですよ」というお話をします。それには期待をかけすぎずに「親戚の子ども」くらいの距離感で、わが子を客観視してほしいという意図もあります。

なかなか親が「客観視」というのは難しいかもしれませんが、子どもをありのままに正しく見るという点では大事なことだと思います。


子どもの就学に際し学級の選択に悩む親御さんの話をしましたが、お子さんが無理をしないですごせる環境も、客観視を意識して見極めてほしいと思います。

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