子育て情報『「早くして!」を「擬人化」で、着替えや歯磨きもスムーズに!毎日の子育てをラクにする声かけのコツ』

2021年12月10日 06:15

「早くして!」を「擬人化」で、着替えや歯磨きもスムーズに!毎日の子育てをラクにする声かけのコツ

と思うと面倒に感じても、他人事だと思えば多少気がラクなのかもしれませんね。それに親のほうも、たとえ子どもがお世話に非協力的でも「おへそちゃんがヘソを曲げている」「今日はガサガサ君の心が荒れている」と解釈すると、気持ちが多少和らぐのではないでしょうか。


ときには大人の言い訳にも……

こんな風に「擬人化」は、子どもの興味を引くのに非常に便利で手軽な声かけテクニックなのです。
ですから、「本当は子ども相手にあんまりピリピリせずに、柔軟にユーモアで切り返したいのに思いつかない」なんて方でも、「困ったら擬人化」を頭の片隅に入れておくと、発想の転換がしやすくなるでしょう(脳トレにもなりますよ)。

そして、ときには、擬人化は大人の言い訳にも使えちゃったりもするんです。
たとえ仕事や世間のみなさまがお休みの日でも、子育てだけは年中無休で営業中ですから、せめて家事くらいは少々手を抜いたってバチは当たらないというもの。例えば、私は時々、夕食作りの直前に炊飯ジャーのスイッチを”つい、うっかり”入れ忘れたことに気がつくのですが、こんなときには……

「今日は、炊飯ジャーがごはん作りたくないんだって。しょーがないから、宅配ディナーをたのもうか」

……なんて、モノの口を借りて適度に本音を混ぜ込みつつ、都合よく家事をサボっています。

このように擬人化の声かけ技を身につけると、だれでも簡単にユーモアで返すことができますし、何より、子どもの世界に目線を合わせて、発想を転換するクセをつけていくと、自然と大人の頭の中も、家庭内の空気も、柔らかくなるのではないでしょうか。

文:大場美鈴(楽々かあさん)

(監修者・井上先生より)
擬人化のテクニックを使うことによって、保護者から子どもへの「~やって」という命令口調が柔らかいものになりますね。また自らのかかわりをうまく整理されていてわかりやすく素晴らしいと思いました。擬人化をすることで、大人側の気持ちの癒しにもなると思います。擬人化することが分かりやすいというお子さんには、この方法はよいですね。
ただ、なかには擬人化が分かりにくいというお子さんもいるので、お子さんの様子をよく見るようにしましょう。
自閉スペクトラム症のあるお子さんで、歯磨きが嫌いだがお医者さんごっこが好きだという子がいました。そのお子さんは、診察券をつくり、「次の方どうぞ~」と医師役の保護者が呼びかけるごっこ遊びの形であれば、嫌いな歯磨きもできました。

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