子育て情報『感覚過敏な高校生のリアルな日常。「周囲と同じようにできない」悩みながら見つけた感覚回避の工夫』

2021年11月30日 06:15

感覚過敏な高校生のリアルな日常。「周囲と同じようにできない」悩みながら見つけた感覚回避の工夫


聴覚過敏の工夫

中学生時代は教室の騒がしさで頭痛や体調が悪くなることが多かったのですが、現在の私はノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンで、かなりの音を遮断しています。電車の中や周囲の音が気になる場所では、自分の好きな音楽を聞いています。

それでも、うるさくて嫌だなと思う状況のときは、ノイズキャンセリングイヤホンをつけて、さらにその上から音楽再生用のワイヤレスヘッドホンをつけて防御しています。聴覚保護具としてイヤーマフがありますが、私にはイヤーマフを装着した際の圧迫感が苦手で、普通の音楽再生用ヘッドホンを使用しています。

そのほかの工夫としては、うるさい場所に好んで出かけません。生きる上での工夫でもありますが、遊園地などのレジャーの楽しみを回避していることにもなり、聴覚過敏の対策を優先し、楽しむという部分を後回しにしています。その意味でも、感覚過敏を緩和させる方法を私自身が発見したいと考えています。

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Upload By 加藤路瑛


嗅覚過敏の工夫

私の個人的な考えですが嗅覚過敏の課題が一番解決が難しいと感じています。ほかの感覚に関しては、対処する道具やテクノロジーで解決していけると思うのですが、嗅覚過敏に関しては時間がかかるのではないかと思います。

そんな私の嗅覚過敏対策は、マスクです。コロナ禍になる前から、私は不快なニオイから自分をガードするためにマスクをして生活していました。真夏もマスクをつけていることが多く、親にも「見ているだけで暑い」と言われていました。私は触覚も過敏ですので、マスク自体も好きではありませんが、ニオイガードが優先していました。

今は、活性炭入りで多少のニオイをガードしてくれるマスクを利用しています。

といっても、マスクでは期待するほどはニオイをガードできません。
でも、嫌なニオイがしたとき、他人の目の前で鼻をつまむのは失礼な感じがしてできません。マスクをつけていると、マスクの位置を直すふりをしながら、マスクを手で覆いニオイをガードすることもできます。そういう意味でマスクは便利アイテムです。

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私が運営している感覚過敏当事者コミュニティーでは、ニオイの防御に防毒マスクを使用して外出されている方がいらっしゃいます。本当につらい方の選択肢が、防毒マスクしかないのは大変です。何かいい対策方法を見つけたいと思っています。

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