子育て情報『感覚過敏な高校生のリアルな日常。「周囲と同じようにできない」悩みながら見つけた感覚回避の工夫』

2021年11月30日 06:15

感覚過敏な高校生のリアルな日常。「周囲と同じようにできない」悩みながら見つけた感覚回避の工夫

私は食べ物のニオイがごちゃ混ぜになるファミリーレストランが苦手なので、私の嗅覚過敏に理解のある家族や仲間としか飲食店には入りません。以前は、友達の付き合いや、カフェで打ち合わせを指定されることもありましたが、初めて会う方とは飲食店には行かないようにしています。


味覚過敏の工夫

食べ物に関しては、食べられるものが少ないので行動範囲を狭くします。家にいれば家族が私の好みを知っているので、食べられるものしか食べなくていいのでそれほど困ることはありません。食べることは大切ですので、ここは家族の理解がとても重要な部分かと思います。いろんな種類の食べ物を無理に食べさせようとすると、味覚過敏のある人は強いストレスになりますし、残すことで叱られたり非難されることがあれば、食べること自体が恐怖になります。「食べられるものを食べられるだけ」と考えていただけたらと思います。

これは家族だけでなく、本人のマインドセットも必要だと思っています。
食べられないことのコンプレックス、プレッシャーなどを強く感じていると、食べることが本当に苦痛です。私は「食べられないのは仕方がない」と割り切ることができました。

どうしても他人と食事をする場合は、事前に食べられるものが少ないことを伝えておきます。多くの場合は、私が食べられるものに合わせてくださいます。私は、ざるそば、ざるうどんは食べられるので、観光地などでは、蕎麦屋さんやうどん屋さんに付き合ってもらうことが多いです。

学校行事など、集団で食事をする状況は現在はありませんが、小学生の宿泊学習では食べられるもの、飲めるものがなくて栄養不足と脱水症状で具合が悪くなり、途中離脱した過去があります。それ以来、宿泊学習では食べられるものを持参できるように学校と相談していました。修学旅行の食事に関することは、以前、コラムを書いているので、是非ご覧ください。


今の悩みは、いつか留学をしてみたいのですが、食べられるものがあるのかが心配です。生活の工夫は、実際に挑戦して見て、試行錯誤をしながら見つけていくしかないと思っていますが、その過程では、体調が悪くなったり、気持ち悪くなったりしますので、工夫・改善を見つけることは、感覚過敏の人にとって大変な過程だなと感じています。


触覚過敏の工夫

私の目下の悩みは「履ける靴下が見つからない」ことです。小さいころから靴下の縫い目部分が本当に苦手で、いろいろな靴下を親が買ってきてはくれるのですが、どうしても受け入れられる靴下に出会えません。

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