子育て情報『発語が遅い?言葉はいつから出る?赤ちゃんの言葉の発達、育み方、発達障害との関係性などを解説【小児科医監修】』

2022年4月3日 14:15

発語が遅い?言葉はいつから出る?赤ちゃんの言葉の発達、育み方、発達障害との関係性などを解説【小児科医監修】


言葉の発達にはどんな段階がある?

おむつを替えても、おっぱいをあげても、ゆらゆら抱っこでも泣きやまない! 泣き続ける赤ちゃんを前に「言葉で気持ちを伝えてくれたら…」と途方に暮れた経験を持つ保護者のみなさんも多いのではないでしょうか。

一般的に、赤ちゃんが意味のある言葉を話し始めるのは10ヶ月〜1歳半ごろですが、実はその前から言葉の発達は始まっています。赤ちゃんの言葉の発達の流れを見ていきましょう。

新生児のころの赤ちゃんは、泣くことで、空腹や排泄など不快な状態を表しています。

ただ、これはパパやママ、周りの大人に向けて訴えているわけではなく、単純に不快な状態にあることを表しているだけだと考えられます。泣くとおむつを交換してもらえる、おっぱいやミルクを飲ませてもらえる、やさしくあやしてもらえるという経験を重ねることで、「泣くこと」が表現手段になるということを学んでいきます。

また、大人は赤ちゃんに語りかけるとき、自然に高い声になるかもしれません。「マザーリース」と呼ばれるもので、赤ちゃんにとって聞き取りやすい高音域の声です。
少し高めの声で語りかけると、安心したような穏やかな表情を見せることもあります。

赤ちゃんは名前を呼んであげると初めの字の母音に反応することが多いです。例えば「なお」という名前の赤ちゃんなら、初めの字は「な」であり、その母音は「NA」の「A」なので「あ」に反応するのです。「みさ」という赤ちゃんなら「み(MI)」の「い(I)」に反応します。

名前を呼ぶことで親子の愛着は深まり、名前を聞いて脳が反応することで言語への準備が早くなるのではないかと推測できます。
(発達障がいに困っている人びと鈴木直光著幻冬舎ルネッサンス新書刊より一部抜粋)

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参考:『発達障がいに困っている人びと』 (幻冬舎ルネッサンス新書 )著者:鈴木直光

生後2ヶ月ごろになると、赤ちゃんは「くー」「あー」といった柔らかい声を出すようになります。

これは、赤ちゃんが心地よさを感じているときに多く発するもので、クーイングと呼ばれています。クーイングは、音を発する器官の発達が進んできている証拠でもあります。
まわりの人がが同じように「くーだね」「あーなんだね」などと返してあげると、さらに声を出したり、大人の真似をして大きな口を開けたりすることもあります。

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