2022年5月15日 14:15
産後にSNSで出産報告!その後ダウン症だと分かり…「言いたくない!」「言わないのはわが子に失礼?」子どもの障害カミングアウト問題
そう、ダウン症児親の殆どが経験する医師からの「告知」があったのです。
なんの病気もなく産まれてきてくれたと思った息子が「ダウン症の可能性がある」と小児科の医師から告げられました。
驚きで「カナヅチで頭を殴られた感じ」「頭が真っ白になる」とはこのことか…と思いました。(その模様は、1回目のコラムで書いていますのでよかったら読んでみてください)
告知を受けた直後はとにかく動揺して子どもや自分自身のことを考えるのでいっぱいいっぱいでしたが、少しずつ落ち着きを取り戻していくと共に、大きな問題が私にのしかかり始めました。
そう、それがこの「カミングアウト」問題です。
周囲の人にどうやって伝えれば!?
そもそも赤ちゃんは元気だってみんなに伝えたのに、障害があることをどうやって伝えればいいの!?いっそカミングアウトなんてしたくない…!!でも、隠しておくのもよくないんじゃ…?そもそも隠しておけるものなの…!?
ちょっと待って!「隠しておく」という発想自体が、息子に失礼なのでは…。でもでも、みんなの反応が怖い…!!だからやっぱりカミングアウトなんてしたくない…!
でも、やっぱり伝えないと…でもでもでも~~~~~!!!!
…と、私の頭の中はぐるぐると堂々巡り。
それから私とこの「カミングアウト問題」の長くて暗ーい付き合いが始まったのです…。
Upload By 星きのこ
執筆/星きのこ
(監修:鈴木先生より)
眼鏡をかけているだけでも不思議がられる時代もありました。しかし、今では眼鏡をかけていても不思議がる人はいません。
ダウン症も、またASDやADHDについても、そうした疾患や特性があることを自然に話せるような世の中になることが理想です。
小児科医は新しい生命が生まれた喜びもつかの間で新生児期に先天性奇形や染色体異常などがみられた場合、できるだけ早く正確に親御さんへ告知しなければなりません。Drotarは先天性奇形がある子どもを産んだあとの親の心理状態が以下の順に変化することを示しています。
「ショック→否定→悲しみと怒り→適応→再起」
個人によって多少の時間差はありますが、私はこの心理的な流れを認識したうえで、親御さんに告知しています。
https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/ld/z12020/z1202001.html
親の障害の認識と受容に関する考察|公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
試合があることさえ知らされない息子が情けない。移籍したほうがいいかな問題