発達特性がある子どもの学びや暮らしに役立つ本がいっぱい!通常学級での支援ノウハウ、0歳からの子育て記録漫画、食事での動作指導など幅広くご紹介
通常学級で受けられる支援のノウハウが満載ーー『通常学級の発達障害児の「学び」を、どう保障するか: 学校・家庭・福祉のトライアングル・プロジェクト』
文部科学省が2002年、2012年に調査した結果によると、通常学級に在籍する児童生徒のうち、発達特性を示す児童生徒の数は6%ほどといわれています。しかし、そのうちで授業時間内に個別の配慮をうけている児童生徒の割合が約45%にとどまっているという調査結果もあります。
通常学級に在籍する発達特性のある子どもの学びを支えるためにはどうしたらよいのでしょうか。この本では、幼稚園などにおける支援や小学校への就学相談、小学校、中学校、高校における指導、大学や企業における支援をそれぞれ実例をあげて紹介しています。
また、学校・家庭・福祉が1つのチームとなって連携する「トライアングル・プロジェクト」についても解説。多方面から子どもの学びを支えるためのヒントが満載です。
「困っているけど、学校などにどう相談したらいいか分からない」と不安になっている方にもぜひ読んでほしい一冊です。
発達特性のある子どもとの記録、療育とのつながりーー『発達凸凹っ子に英才療育?してみた 生後0日からの子育てバトル』
発達ナビの連載ライターでもある、著者の古都コト子さんは、娘さんに発達特性があります。
4歳ごろまで激しい癇癪や他害、こだわり、多動などがあり、24時間気を抜けない子育てをしてきました。2020年からSNSで子育ての過程を発信すると、SNSで話題になりフォロワーは7万人以上に。「悩んでいるのは自分だけじゃない」と誰か1人にでも届くようにと発信を続けています。
この本では、娘さんが生まれたときから、娘さんの発達特性に気づき「療育」とつながる過程が全編マンガで描かれています。SNSでは発信していないエピソードも収録。古都コト子さんの心情の変化、娘さんの成長に勇気づけられる作品です。
子どもの気持ちを想像し対応できるーー『発達が気になる子どもへの関わり方を教えてください』
発達障害や、発達特性に関しての認知度が上がっていることを背景に、発達特性のある子どもに対する適切な関わり方を知りたいという声が年々増加しています。
著者の中村敏也さんは、14の保育園と6の療育施設を運営し、のべ6万2000人の子どもたちに関わってきました。
大人が困ってしまうような子どもの行動にも悪意や害意はないことが多く、その”気になる行動”をしてしまうときの子どもの気持ちにまず共感することが大切だと著者は言います。