子育て情報『食べずに痩せれば「罪深い私が薄まる?」、リスカしたら「生きている実感が持てる?」居場所を見つけるまで続いた、発達障害の私の自傷歴』

2022年8月2日 14:15

食べずに痩せれば「罪深い私が薄まる?」、リスカしたら「生きている実感が持てる?」居場所を見つけるまで続いた、発達障害の私の自傷歴


高校生の頃の自傷傾向

私に自傷の傾向が出たのは高校生のころだったと記憶しています。この時期、私にはいま思えば離人症と思われる症状がありました。現実感がなくなる、自分だけ少し床から浮いて暮らしているように感じられる、幽体離脱したように感じる、など。

当時は自分の発達障害にも、抱えている複雑なトラウマにも気づいていませんでした。精神科など専門家にかかることも思いつかず、「頭がおかしいのだ」と自分を責めて、恥じる日々。

そんな中、恥や罪の感覚、また、失われた現実感を強い刺激で取り戻したいといった理由から、さまざまな自傷的行動に走るようになりました。


軽い摂食障害と日焼けへの執着

当時の私は、「自分は罪深く恥ずかしい存在だから、その存在感をできるだけ薄めたい。自分の汚(けが)れをきれいにしたい」という感覚を抱えていました。
そこで、必要のないダイエットをしたり、休み時間に学校の庭に出て肌を焼いたりするように。

どんどん痩せて身体が薄くなっていくほど、自分の存在の罪が軽くなるような気がしました。食べ物のかわりに水を飲めば文字通り「存在が薄まる」、日光に当たれば「日光消毒ができる」と感じたり。この頃の写真を見ると、私はカリカリに痩せて真っ黒に日焼けしています。


リストカットをしたことも

つきまとって離れない離人感に難儀していた私は、何か強い刺激を受ければ「悪い夢から目が覚める」ように現実感を取り戻せるのではと考えました。そこで友達に頼んでビンタしてもらったり、尖ったもので皮膚をつついてみたりするように。ささくれを剥いたり、ニキビを潰しまくったりもしました。

リストカットをすれば、痛みと赤い血の刺激で「目が覚める」のではと考えて、手首の皮膚一枚切るようなごく軽いリストカットをしてみたこともありますが、あまり効果を感じられずに数回で終わりました。


私がなぜリストカットが癖にならなかったかと言うと、精神疾患があり、ささいなことで激しく取り乱してしまう母親のことが頭にあったのかもしれないと今は思います。私がリストカットすれば母親が取り乱すのは容易に想像がつきました。そういう母親に対処するストレスのほうが大きく感じられたのかもしれません。


安心できる居場所ができたら自然と脱した

高校を卒業したあとも、吸うとしんどくなるのに無理に煙草を吸う、不健全な性的関係に身を投じるなど、いろいろと自傷的とも言える行動を続けていた私。

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