友達の言葉に「嫌」と言えない…コミュニケーションが苦手な小3長男、原因は発達障害?
顔見知りがいない中で始まった小学校生活
小学校低学年頃の長男ハルは、幼少期に悩まされた多動もすっかり落ち着いてきていました。元々マイペースで争いが苦手な性格だったこともあって、クラスメイトなど周囲とのトラブルは、ほぼなかったように思います。しかし、ハルの様子を見ていて「初めてのこと」には周囲と比べて順応しづらいところがあると感じていました。
母として今でも申し訳なかったと思う点は、ハルが通っていた幼稚園が小学校の学区外だったため、「入学時点で知っているお友達がほとんどいなかった」ことです。ハルの周囲には学区内にある園に通っていたお子さんが多く、小学校へ上がっても知り合い同士で友達関係ができあがるのが早かったように思います。しかし先生からは、「子ども同士なのだからすぐに仲良くなれますよ!」と言われていました。
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「周りの子たちの話題やノリに、ついていけますように。仲間外れにされたり、つらい思いを抱えませんように……」ハルを見守っていて、私の中でその思いが消えることはありませんでした。
「勉強よりも何よりも、ハルには友だちと楽しく過ごしてほしい!」私はそんなことばかり考えていました。
小学校中学年になり、「ギャングエイジ」の子どもたちとトラブル発生。先生に相談したけれど⋯⋯
小3~小4頃になってくると、いわゆる「ギャングエイジ」に差し掛かります。もちろんそうではないお子さんもいましたが、ハルの周囲にはヤンチャで頭の回転が速いタイプのクラスメイトたちが急に増え、ハルはだんだんとそういう子どもたちに翻弄されるようになっていきました。
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一時期、下校時にハルが同じ班の気の強い女子数名にランドセルを持たされたり、強く言い返せない性格を見抜かれ、ヤンチャな男子から「おい雑魚(ザコ)!」などと呼ばれたりしたことがありました。特に、ランドセルの件は連日のように続いていて、様子を見ていてもつらそうでした。
当時の担任の先生に相談しましたが「ランドセルを持てと言われて”嫌だ“と意思表示もせず、持ってしまうハル君も悪いですよね?」などと一蹴されてしまいました。頭がガーンと真っ白になった私は「嫌だと言えないハルも悪いんだろうか?」と何も言えずに引き下がってしまったのですが……。
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あとで「嫌なことをされても拒否できるならこんなに悩まない」