子育て情報『不登校の中学生、高校受験はどうする?進路の考え方、保護者ができること【公認心理師・井上雅彦先生にきく】』

不登校の中学生、高校受験はどうする?進路の考え方、保護者ができること【公認心理師・井上雅彦先生にきく】


不登校の中学生、高校受験はどうする?

中学生のわが子が不登校だという場合、高校受験について「高校に入学したら毎日通えるのか」「勉強は間に合うのか」「学校に行きたがらない子どもが行きたい学校は見つかるのか」など、ご家庭によってさまざまなお悩みがあるのではないでしょうか。

発達ナビのQ&Aコーナーでも、以下のような声が寄せられています。

中学校を不登校だったが、途中から登校できるようになった人いますか?
高校はどのようなところ(全日制普通科・定時制・通信制等)に行けましたか?

https://h-navi.jp/qa/questions/119864
今回はそのような中学校で不登校のときの高校受験について、鳥取大学大学院教授で発達障害を専門とする井上雅彦先生にお伺いしました。


学校に行きたくない中学生。通学や進学はどうすればいい?

A:本人の好きなことや関心があることから、本人にとっての「通う目的」を一緒に探していくことも大事です。

「学校に行く意味が分からない」「なんで勉強しなきゃいけないの?」とお話するお子さんには、“学校に行くことが、自分の人生にとってどんな価値があるのか分からない”という思いもあるかもしれませんね。そうすると、大人から「義務教育だから行くものだよ」などと言われても、なかなか納得できないこともあるでしょう。

登校渋りのある子どもたちの中には、自分にとっての目的が明確になると、学校に行くモチベーションに大きくつながることもあります。
大人でも、大きな目的があるほうが、目の前の課題に立ち向かいやすい部分もありますよね。

例えば、以前フィギュアを集めることが大好きなお子さんがいました。そのお子さんは、お小遣いを使って次々にフィギュアを集めようとしますが、お小遣いには限りがありますよね。そこでフィギュアを集めるだけでなく、そのフィギュアを写真に撮ってみることにしました。

お子さんは大人と一緒に、フィギュアをカッコよく撮影するためのシーンを作って、照明を工夫したり背景を設定したりして、まるで映画のワンシーンのように撮影する楽しさを体験しました。そのうちに「写真部のある高校に行きたい」という気持ちが湧いてきて、高校の受験や通学につながったという例もあります。「写真部に入りたい」という目的ができたことで、本人にとっての「学校に通う意味」
次ページ : が見えてきたのかもしれません。 このように本人の好きなこ… >>

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