挨拶できない、人見知り…自閉症息子と友人の子の違いに溜息。落ち込む母がハッとした言葉
知人宅ホームパーティーにお呼ばれ。特性のある4歳自閉症息子、連れて行ける……?
たーちゃんが4歳の時、以前働いていた職場の方から、ホームパーティーにお呼ばれされました。ちょうどその日は花火大会があり、ご自宅から打ち上げ花火が見えるということで、「たーちゃんも連れておいで」と親子での参加を勧めてくれました。しかし、ASD(自閉スペクトラム症)のたーちゃんを連れていくかはギリギリまで悩んでいました。
赤ちゃんの頃から不安感が強く、場所見知りと人見知りがひどいたーちゃん。たーちゃんが喜びそうな場所に出かけても、大泣き、癇癪、「こわい!」と叫ばれUターンで帰ってくることも度々……。
4歳になって少しは緩和してきたものの、たーちゃんが楽しんでくれるか、癇癪が起きないか、周りの人の迷惑にならないかは、外出前も外出後も未だに気がかりでした。
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ASD(自閉スペクトラム症)じゃなかったら、お出かけ前は「ハラハラ、ドキドキ」ではなく、「ワクワク」だけかもしれないのに……!と特性を恨むような気持ちもありました。
しかし、せっかく誘っていただいたのだから、お世話になった人たちに大きくなったたーちゃんを会わせたい、と思いました。たまには苦手なことにもチャレンジしてみて、私とたーちゃんの成功体験になったら良いな、とも思いました。さらに、たーちゃんと仲良しのPくんとPくんママが来ることも後押しになり、親子でのホームパーティーへの参加を決めました。
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練習した挨拶ができなかった息子。社交的な友人の子どもが羨ましくて……
パーティー当日。たくさんの人が集まっている場で、やはりいつもより緊張している様子で私にべったりのたーちゃん。
事前に練習していた「こんにちは」の挨拶も、一度もできませんでした。人の少ない部屋に籠りたがり、そこで跳ねたり走ったり……。
対して、初めて会う人にも自ら挨拶をして、大人の輪に入って行く社交的なPくん。癇癪を起こさないだけで花丸!と言いたいところでしたが、Pくんとの違いを目の当たりにして、溜息がでてしまいそうでした。正直、Pくんが羨ましいと感じました。
さらに、偏食のたーちゃんが食べられるものが用意してもらったBBQにはほとんどなく、持ってきたお菓子を食べたりしていました。反対に、初めての食べ物にもチャレンジするPくん。