挨拶できない、人見知り…自閉症息子と友人の子の違いに溜息。落ち込む母がハッとした言葉
Pくんのママや友人たち、久しぶり会う職場の方との会話は楽しい。けれど、Pくんとたーちゃんとの差を感じずにはいられませんでした。

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友人夫婦との会話で気づいた、たーちゃんの別の一面
パーティー終盤、打ち上げ花火が始まった頃、たーちゃんは、友人夫婦とおしゃべりをしていました。何度かたーちゃんと会ったことがある二人でしたが、人見知りのたーちゃんが大人としゃべっているのは珍しい光景でした。

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迷惑になってないかな、と話を聞きに行くと……。
「たーちゃんは興味があることへの集中力がすごいね!」
「知りたい!って気持ちも強くて、話していて面白いよ!」と、友人夫婦が笑顔で言ってくれました。
「花火について教えていたら、すごくよく聞いてくれたんだ」
「ちゃんと教えたことを理解しているみたいで、たくさん質問もしてくれたよ」
「研究職に向いているよ!」と、たーちゃんに感心しているようでした。
確かに、かなり集中して友人夫婦の話を聞いたり、質問をしています。
たーちゃんが花火を好きだなんて知らなかった私は驚いてその様子を見ていました。

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そして、友人夫婦の言葉を聞いて、Pくんとたーちゃんを比べてばかりいた自分を恥ずかしく思いました。「たーちゃんには苦手なことがたくさんあるけれど、得意なこともちゃんとある。そのままのたーちゃんで十分素晴らしいんだ」と改めて考えさせられました。
いつもたーちゃんの傍にいる私は、視野が狭くなってしまっていたのかもしれません。
たーちゃんのことを新しい側面から見てくれる方々に会って、私もたーちゃんも自信に繋がりました。パーティーに参加するのは親子共に勇気がいりましたが、チャレンジして良かったです。

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後日、友人夫婦から一冊の本が届きました。花火のつくり方や歴史が載った絵本です。パーティーで打ち上げ花火を見て以降花火に興味を持ったのか、たーちゃんは私や夫の読み聞かせだけでなく、一人でもよくその本を読んでいます。
子どもの苦手なことについ目がいきがちですが、得意なこと、興味のあることこそ、もっと見つけてあげたいなと思います。
執筆/みかみかん
(監修:新美先生より)
素敵なエピソードを聞かせてくださりありがとうございます。