小2のコロナ休校明けに始まった登校しぶり。「前のように学校に行けない」息子の葛藤と母の対応、そして中学生の今
きっかけはコロナ禍の長期休校。小2で経験した登校しぶり
トールが小学2年生の頃、新型コロナウイルスの影響で学校がしばらく休みになりました。妹のリンは幼稚園に通っていて、クラスごとに順番で登園することになっていたので、トールはわたしと二人で家にいる日が多くなっていました。
学校が休みとはいえ生活リズムを崩してはいけないと思い、登校するのと同じ時間に起きてごはんを食べ、午前中はドリルなどで勉強をし、お昼ごはんを食べたら少し外に出てお散歩をするという生活をしていました。
学校が再開すると、最初は行き渋る様子もなく登校していたトールでしたが、数日経った頃、急に朝起きられなくなりました。久しぶりの登校で疲れているのかなと思っていましたが、朝になると体がだるいと言って起きられない日が続きました。

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その時に思ったのは、「休ませることはできるけど、このままずっと行けなくなったらどうしよう」ということでした。
わたしは外で働いていないので、家でトールと一緒に過ごすことは可能です。でも今休ませたら、ずっと休みたくなってしまうのではないか。余計に学校に行きたくなくなってしまうのではないかと考えました。
トールははっきりと「休みたい」とは言っていませんでした。トール本人の中でも迷いがあるのかな?とその時のわたしは思いました。
学校に行くのがつらい……本人の葛藤が伝わって
そこで最初の頃は、少し遅れて登校するようにしていました。まずは短時間から学校で過ごせるようにと考えてのことでした。
だいたい3時間目に間に合うように、学校まで連れて行っていました。
下を向きながら明らかに猫背で歩くトールを見て、もう連れて帰りたいという気持ちが湧いてきました。「ママ、門まででいい?それとも下駄箱?教室まで行こうか?」と聞くと、「ずっとがいい」と言われたのを覚えています。
聴覚過敏やこだわりといったトール自身の特性もあり、その頃の学校はトールにとってとても疲れる場所だったと思います。少しでもホッとできるように、筆箱に好きなキャラクターのシールを貼ったり、疲れたら読んでねと小さなメモを渡したりしていました。

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それまでのトールは楽しく学校に通っていましたので、本当は前のように楽しく通いたいという気持ちがあったと思います。また、学校には行かなきゃいけないという思いもあったのではないでしょうか。