2016年5月1日 12:20
夏の流行前に知っておきたい!合併症がコワイ…「手足口病の症状&予防策」

まもなく初夏が訪れ、“手足口病”が流行りだす時期になります。特に子どもたちに多い疾患であるので、あらかじめ基礎知識や予防策を知っておきたいもの。
また、“手足口病”は感染してしまうケースが多く、現在熊本震災の影響もあり、そのような環境で注意すべき点についても同時にご紹介します。
■夏風邪の一種なの?そもそも「手足口病」とは
“手足口病”は一般的に夏風邪の一種であると言われています。その原因として挙げられるのが、コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71が主とされています。
これらウイルスに対して抗体がまだない乳幼児が感染してしまうと、手や足、口に水膨れのような発疹が出てきてしまうようなものを“手足口病”と言います。
大人になるとあまり“手足口病”に感染するということは聞かないと思われますが、これはウイルスに対する抗体が出来上がっているためです。
実際には体の中に入ってきているのですが、免疫が働くことによって症状の発症を抑えてくれていると言えます。
乳幼児がこれらのウイルスに感染すると通常感染してから3~5日後に、口の中や手のひら、足などに2~3mmの水膨れのような発疹が出ます。
あまり例は多くありませんが、ウイルス感染をしてしまっているということで、発熱を生じることもありますが、高熱となることは多くありません。
しかし、あまり高熱が出ないからと言って油断してはいけません。やはりウイルス性の疾患であるということですので、第三者に感染してしまったり、後述しますが合併症などのリスクも十分に考えられます。
■最も気をつけたいのは合併症?「手足口病」の症状
“手足口病”は前述したように口の中や手のひら、足と言った形で末端部分に水疱上の発疹を発症させます。
水膨れができていると思って放置しておくと“手足口病”だったということもしばしば。
通常“手足口病”そのものは、発熱も全体の3分の1くらいでしか見られませんが、時に38℃ほどの高熱を2~3日くらい出してしまうことがあるので注意が必要です。
症状としては一般的に前述したようなものであり、重篤化するケースはあまり多くなく、数日で治癒することが多くあります。しかし、ここで注意しなくてはならないのが合併症です。これまでの文章を読んで頂いた場合、“手足口病”だからといってそんなに怖いものではないと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
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