子育て情報『哺乳瓶「イッキ飲み競走」で妊婦を祝福 【地球の最北で子育て#02】』

2016年12月17日 22:00

哺乳瓶「イッキ飲み競走」で妊婦を祝福 【地球の最北で子育て#02】

哺乳瓶「イッキ飲み競走」で妊婦を祝福 【地球の最北で子育て#02】
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第1話で、入籍1週間後から始まった米国と日本とでの“別居婚”。

今回は、国を股にかけての“妊娠判明”からアラスカ移住、そして米国での5度の妊娠生活で強烈に思わされた、コミュニティー全体で「新しい命を祝う」ことについてお送りします。

哺乳瓶「イッキ飲み競走」で妊婦を祝福 【地球の最北で子育て#02】


体調不良から突然の「おめでとうございます!」
別居婚を始めてからの1年と数ヶ月は、引き裂かれる思いとともに、「ネイティブアラスカンの仮面」についての論文に取り組む毎日でした。

締め切り間近の数週間は、朝から晩までコンピュータのスクリーンに向かい、睡眠不足が続きます。しだいに、下腹部に鈍い痛みと不正出血、そして“めまい”を感じるようになりました。

そこで、無事論文をオフィスに提出したその足で、産婦人科へ向かいました。それ以前にも、少し無理をすると同じような症状を感じたことがあったので、1度しっかり検査してもらおうと思ったんです。

「おめでとうございます!6週目ですよ」

口ひげをはやした産科医の嬉しそうな声に、呆然としました。

卒業と共にアラスカへ移住する予定ではいたものの、こんな“ギフト”がついてくるとは、予想していなかったんです。

自分がいなくなっても続く命
病院を出ると、夕焼け空。ふと、“ユア”を思い出しました。

その日までの2年近く、寝ても冷めても取り組んだ「ネイティブアラスカンの文化」では、かつて森羅万象に、ユアという“永遠の生命”が宿ると信じられていました。

ユアは、動物や人の中に、“人の形”として表されます。「ネイティブアラスカンの仮面」に刻まれたシャチのユアは、「母体に宿る赤ちゃん」にも見えませんか?

哺乳瓶「イッキ飲み競走」で妊婦を祝福 【地球の最北で子育て#02】
Photo by Author
ネイティブアラスカンの人々の間では、ユアは、身体がなくなっても、世代をこえ受け継がれると信じられています。オレンジ色の空を見上げながら、「自分がいなくなっても続く命か……」そんなことを想っていました。

卒業が確定してから始めたアメリカ合衆国のビザ申請手続きには、予想以上の時間がかかり、移住が許された時には、すでに妊娠7ヶ月になっていました。空港に送ってくれた両親と涙の別れをし、さて、旅立ちです。7時間近くの飛行時間中、25年間暮した日本の思い出が次から次へと溢れます。

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