2歳児「トーマス」で映画館デビュー、その悲惨な結末とは…? #27

2017年5月19日 21:45
 

出典:https://itmama.jp/

自身の不妊治療奮闘記を綴った『俺たち妊活部』の著者で、妻の壮絶な産後ウツを経験した村橋ゴローが、わが子(愛称グラ太)の育児に日々奮闘し、パパとなっていく育児連載シリーズ『ゴローパパの泣き笑い育児』。

今回は映画館デビューについてです。



「きかんしゃトーマス」封切初日、いざ映画館へ!
先日、2歳8カ月になる息子・グラ太を初めて映画に連れて行った。映画館デビューである。

グラ太は無類の『きかんしゃトーマス』好き。

そのトーマスの新作映画が近所の映画館で上映されることを知った僕は、グラ太に「今度、トーマスの映画が来るんだって。行きたい?」と尋ねると、映画の概念もわかっていないくせに「トーマス」という単語にだけ反応し、「いちたーい!」と興味を示した。

何より、グラ太を“はじめての映画”に「連れて行きたい!」と僕自身が強く興奮し、チケットを購入。

しかしよく調べてみると、『アンパンマン』や『しまじろう』と違って、『きかんしゃトーマス』は明るめの照明のなかでの上映を行っていないという。

グラ太は今でも、夜になると「まっくらこわい」と部屋のカーテンを閉めるよう僕にお願いするほどの、闇恐怖症。そんなヤツが映画館に居続けられるのか?

最後まで観ることは無理にせよ、せめて30分は頑張ってくれるだろうと期待を込め、さあ映画館へ。

封切初日・土曜のチケットを取ったため、映画館のロビーはキッズたちでパンパン。面食らいながらも「じゅーすー!」とねだるので、長蛇の列と化したジュース売り場に並ぶことに。

興奮したグラ太は、あっちに行ったりこっちに行ったりと落ち着かない。グラ太が初めてなら、こっちだって「はじめての、子どもとの映画館」だ。

その緊張と、迷子にでもなったらかなわないという思いから「ほら、いい子にしなさい!」と、こちらも段々とイライラしてくる。「いい親」のもとにしか「いい子」は育たないとわかってはいながら、やはり、つい怒鳴ってしまう。

映画館なのに「イクラショーみるー」、そして…
すると今度は、グラ太の目移りが始まった。

この映画館の横には水族館もある。水族館のほうは年間パスも買うほどのヘビーユーザーで、グラ太を生後間もないころから連れて行ってるのだ。

だから勝手知ったる水族館が横にあることに気づいたグラ太はトーマスを忘れてしまい、「イクラショーみるー」「イクラショーみるー」と叫び出したのだ。

「イルカ」を「イクラ」と言う、かわいい言い間違えも、このときばかりは「まあ、かわいい」となる余裕もなかった。満員の映画館。上映時間まで、あと5分。それなのに、

 

「トーマスはじまっちゃうよ!」

「イクラショーみるー!イクラショーみるー!」

 

と駄々をこねはじめたのだ。

出典:https://itmama.jp/

それでも何とかグラ太の機嫌をなだめすかして、やっとこさ着席。こんなこともあろうと最後列のカド席を取っておいてよかった。

しかし着席させたら、こっちのもの。お前の大好きなトーマスが、たくさん出てくるよ。たっぷりと楽しめよ!そして開始5分後のことだった。

 

「くらいのこわいー、でるー、でるー、おそとでるー」

 

終~了~!!

 

僕が5歳のころの「兄との映画館の思い出」
映画といえば、僕も強烈に覚えていることがある。あれは僕がまだ5歳のころ。9つ上の兄が「スターウォーズを観に行こう」と僕を連れ出したのである。

兄はすでに15歳だからまだいいが、僕は読み書きもままならない幼稚園児。そんな僕が字幕の洋画など観られるはずがない。スターウォーズの世界観だって理解できない。それはそれは苦痛に満ちた2時間だった……、これが僕の“はじめての映画”のトラウマでした。

 

この話には続きがあります。そして人の記憶の“書き換え”に、がく然とします。

 

あの“スターウォーズの苦痛”から40年近く。先日、実家で酒を飲んでいたときのこと。そのことを急に思い出した僕は、ほろ酔いの兄貴に文句を言いました。

 

「兄ちゃん覚えてる?まだ字も読めない俺をスターウォーズに連れてってさあ。俺、今だに覚えてるわ」

 

そう言うと、兄はがく然とした表情に。
 

「え、何?兄ちゃん、どうした?」

「お前それ、マジで言ってる?」

「そうだよ」

 

すると兄は天井を見つめたのち、僕の顔をまじまじと見ながらこう言ったのです。

 

「違うよ!全然、違うよ!真逆だよ!俺がスターウォーズに行くって言ったら、お前が『お兄ちゃんについてくー』って言い出したんだよ!お前はまだ小さいし『字幕があるから無理だよ』って言っても「ついてくー!」って聞かないから、しょうがなく連れてったんだよ。こっちは高1で、学校で話題の映画。そんなのに、お前みたいなチビ連れていきたかないよ。忘れもしない、有楽町マリオン。お前が騒ぎ出しやしないか心配で、内容もあまり入ってこない。そうしたら、始まってすぐに何て言ったと思う?」

 

「くらいのこわいー、でるー、でるー、おそとでるー」

 

何という因果応報!

 

「あんまりうるさく言うから、外に出たよ!俺、すんげー楽しみにしてた映画だったのに!ウチ帰ってオフクロに『もう1回、今度はひとりで行きたい』って言ったら『2回分のおこづかいは出せない』って言われたんだぞ!」

 

グラ太はまだ2歳、当時の僕はもう6歳。しかも人の観たい映画を潰したぶん、僕の罪のほうが重い……。しかし何なんでしょう、都合よく記憶を組み替える、人間の脳みそって(笑)。

 

さてグラ太ですが、そのたった5分だけ観た映画の内容を、今だに僕に言ってきたリします。暗闇は怖かったけど、映画はとても楽しかったようです。そして、2歳のグラ太は当時6歳だった僕より、だいぶ「いい子」のようです。

 

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