子どもが描く家族の絵は「家庭の混乱」の度合いと関係する!?

2017年5月19日 21:30
 

出典:https://www.shutterstock.com/

子どもが描く「家族の絵」とは、何を表しているのでしょう?

鮮やかな明るい色合いで、家族皆ニコニコと幸せそうに笑い、手を繋ぎあう絵もあれば、一方、真っ黒なマーカーで、無表情な家族の1人1人が、ぽつんぽつんと離れて描かれる絵もあるかもしれません。

この記事では、人類学を学び、17年間教育に携わる筆者が、子どもの描く「家族の絵」についての興味深い研究を紹介します!



子どもの描く「家族の絵」から分かることって?
出典:https://www.shutterstock.com/

ノースキャロライナ大学のバラシ・ズバラ(Bharathi Zvara)教授率いる研究チームは、962人の乳児から6歳までを追跡調査しました。

6歳になるまでに、8回ほどそれぞれの家庭を訪ね、世話人がどれほど頻繁に入れ代わるか、家の中がどれほど片付いているか、テレビがつけっぱなしになっているか、騒音はどうかなど、子どもを取り巻く環境について調べたそうです。

そして、子どもが6歳になった時点で、10色のマーカーと白紙を渡し、「家族の絵を描いてください」と頼んだといいます。

すると、次のようなことが分かったと報告されています。

●活気のある色合いで、家族が笑顔で寄り添うハッピーなイメージを描いた場合

世話人は温もり溢れ子どもの気持ちにも敏感で、子どもの目線に沿ったサポートをしている場合が多い。家庭環境も、めりはりのある規則的なスケジュールで、適度に整理整頓され、落ち着いている。

●暗めの色で、自分が周りに対して極端に小さかったり、家族の表情も乏しく、互いに孤立した距離間のある絵を描いた場合

世話人が厳しく、支配的で、否定的な場合が多い。また、世話人が頻繁に入れ代わり、家庭環境も、極端に散らかっていたり、テレビがつけっぱなしだったり、騒音に溢れ、より混沌とした雰囲気。

研究チームは、子どもの描く家族の絵は、“家庭の混乱(household chaos)”の度合いと関係していると結論付けています。 

気になる家族の絵を書いたら…?気をつけてみたい3つのコト
子どもの気持ちはコロコロと変わります。ですから、絵を描くよう言われた時に、たまたま嫌なことがあって、気持ちが沈んでいたということもあるかもしれません。

それでも、もし、「あれ?」と思うような絵を子どもが描いた場合は、子どもを取り巻く状況を、見直してみるのもいいかもしれません。

以下のようなことを少し気をつけてみるだけでも、随分と違ってくると思います。

(1)子どもと一緒に少しでもゆったりと笑顔になれるときを持つようにしてみる

(2)テレビやインターネットなどに気を散らす時間を減らしてみる

(3)完璧からは程遠くても、家の中を適度に片付いた状態に整える

夢中になって「家族の絵」を描く子どもの姿は、愛おしいものです。子どもの内面から湧き出るものに気づき、今できることをしてあげたいですね。

 

【参考・画像】

※ Zvara, B. J., Mills-Koonce, W. R., Garrett-Peters, P., Wagner, N. J., Vernon-Feagans, L., Cox, M., & the Family Life Project Key Contributors. (2014). The mediating role of parenting in the associations between household chaos and children’s representations of family dysfunction. Attachment & Human Development, 16, 633-655.

※  Kalamurzing、 IgorAleks / Shutterstock


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