2017年6月18日 21:30
夏カゼと「プール熱」は何が違う?原因と症状の見分け方

出典:https://www.shutterstock.com
6月からプール開きになる幼稚園や保育園が多いことと思います。
すると流行り始めるのが、“プール熱(咽頭結膜熱)”。プールに入る機会の増える7~8月にピークを迎えると言われ、10月頃まで注意が必要です(※1)。
今回は、これからの季節に増える「プール熱」について、典型的な症状と見分け方をお伝えします。
プール熱の原因、それはママならよく耳にする「アデノウイルス」!
プール熱の原因はアデノウイルスで、こちらは比較的一般的に存在しているウイルスによる小児の感染症となります(※3)。
このウイルスは普段は症状を引き起こさないことが多いのですが、何かのきっかけによって免疫が弱くなってしまったり、アデノウイルスの活性が強くなってしまった時に感染すると言われています(※2)。
さらにはプールで感染することが多いことから、地域的に流行してしまうことも懸念されています。
プール熱の代表的な「症状」2つ
●夏風邪よりも「高い熱」
プール熱が一般的な夏風邪と異なる点は、高熱が突然出て下がったと思ったらまた高熱になるなどの発熱症状が認められることです。
咽頭が腫れるということは扁桃腺が腫れるということになりますので、高熱を出したりします。
この高熱は39~40℃まで上がることがあり、下がったとしても37~38℃を行ったり来たりして、それが数日続いてしまうことが一般的です(※4)。
またそこから引き起こされる症状として、頭痛や腹痛など、風邪と似た症状を呈することもあります。ウイルス感染症と考えると極端な話、風邪と似たような症状も同時に引き起こされてしまうということが言えます。
●プール熱は目や喉に症状が表れる

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プール熱は咽頭や結膜(目)に症状が引き起こされてしまいます。
目が真っ赤になってしまった時などはこのプール熱を疑ってみても良いかもしれません。プール熱ではないにしても発熱が認められたときには早急に小児科へ連れて行くようにしましょう。プールに入った際に、プール熱を気が付かずに発症している人とのタオルの共用による感染もあると言われています(※2)。つまり、比較的簡単に感染してしまうということが考えられるので注意が必要です。
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