2018年1月13日 21:30
「うちの子は生まれつき茶髪…」髪の色・瞳の色の差って何?

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子どもの数だけ、顔も違えば髪色・瞳の色・声・背格好・性格も様々です。
ですが昨年、生まれつきの髪色が校則違反とされ、染めることを強要された方がニュースで話題になっていましたね。
「日本人は黒髪に黒目が基本」と言っても、中には生まれつき髪色が明るい茶色の子もいますし、瞳の色が灰色に近い子もいたりします。
そこで今回は、医学博士の筆者が“生まれつきの髪色・瞳の色”にフォーカスして、どのように色の違いが出てしまうのかお話したいと思います。
日本人でも、赤毛や灰色の目の子がいる?
まず根本的なところで考えてみると、人間の髪の毛の色や目の色は人種的なものによってある程度決まります。そもそも日本人は、
一般的に皮膚の色が黄色、頭髪は黒色、直毛で、体毛はうすく、髭は少ない。身長は中位、手足は短く、胴長である。
頭の形は比較的丸く、顔は扁平、蒙古ひだがみられる。また幼児期には強い蒙古斑が現れる。以上のような点からみて日本人がモンゴロイド大人種に属していることは疑いない事実である。
しかしモンゴロイドはいくつかの集団に分かれており、これらの集団が日本列島において混じり合い、現在の日本人が形成されていった過程は、必ずしも単純なものではない。(※1)
とされており、“モンゴロイド”に由来するということが言われています。
この場合は通常ある種の疾患などを有している場合を除いて、黒髪や目の色も黒くなるケースが多くなります。
では、そもそも髪の毛の色や目の色は何によって決まるのか?
これはメラニン色素の量によって決まります。
髪も目も「メラニン色素」の量が多いと黒くなる

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メラニン色素には大きく分けて2種類あり、1つが“黒色”の「ユーメラニン(真性メラニン)」、もう1つが“黄色”の「フェオメラニン(黄色メラニン)」です。
これらの複合体が髪の毛の色を決めています。(※2)
このユーメラニンの量が少ないと黒髪ではなく、茶色や赤毛となると考えられます。
同様に目の色もこれらのメラニンで決定します。
目の色はカラーコンタクトなどをする部分、“虹彩(こうさい)”に存在する色素で決定します。(※3)
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