2018年1月16日 21:30
「男の子だから」「女の子だから」発言、どこまでホント?

photo by author
育児をしていると、「男の子だから〇〇〇でしょ」「女の子だから〇〇〇なのよ」と言われることがあります。
たとえば、「男の子だから母乳をたくさん飲むのね」、もしくは「女の子だからよく寝てラクでしょう」のように。
または、「女の子だから母乳をよく飲むのね」、もしくは、「男の子だから泣かなくてラクでしょう」という反対の表現かもしれません。
はたして、これらの言葉にどこまで信憑性があるのかなあと思うことがあります。今まで助産師として関わってきた子どもたちを思い出し、筆者の意見をまとめてみました。
「男の子だから」「女の子だから」発言が出る理由
「男の子だから」「女の子だから」という表現は、子どもが大きくなってからも使われることがあります。
たとえば、「男の子だから落ち着きがなくて」とか、「女の子だからおしゃべりで」とか、もしくは、「男の子だから無口で」とか、「女の子だから物静かで」のように。
また、「いいわよね~、女の子はラクで」など育児の大変は性差が理由であるかのような表現をする方もいます。
そのような発言をするママの多くは、男の子と女の子の両方の育児を経験していることが多いようです。ママご自身の育児体験をもとに、男の子と女の子を比較し、性差を感じていらっしゃるようです。
関連記事:男の子ママ、無意識に「理想の息子」を押し付けてない?
育児何人目からわかるようになる?

source:https://www.shutterstock.com
でもね……と、私は思います。
もし2人の子どもがいたとしたら育児経験は2人。5人の子どもがいたとしても育児経験は5人にすぎません。
男の子育児と女の子育児の両方を体験したとしても、サンプルはあくまで数人にすぎないのです。
たとえ男の子と女の子両方の育児経験があるとしても、「男の子10人」「女の子10人」を育てているママはおそらくいません。
もしかしたら、
「一人目はよく泣いたけれど、二人目は泣かないのよね」とか、
「夏生まれは寝るけれど、冬生まれは寝ないのよね」とか、
「パパの帰りが早いと寝るけれど、帰りが遅いと寝ないのよね」のように、
性差以外の理由もあるのではないでしょうか。
関連記事: 男の子と女の子と性別で育て方を変えた方がいいのでしょうか?【テキトー母さん】#28
大切なのは「その子らしさ」
…