2018年3月15日 21:45
安産のツボを試して!助産師オススメ「妊婦のお灸」実践方法
“三陰交(さんいんこう)”と呼ばれるツボになります。
東洋医学では、妊娠中、肝の臓、脾の臓、腎の臓がよく働きます。それらは、生殖器系、泌尿器系、消化器系に関係し、その3つの経絡が交わった点に三陰交というツボがあります。東洋医学では、昔から分娩時に三陰交のツボが古くから用いられてきました。特に妊娠中は、胎児の発達や成長に関わる経穴です。(※1)

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三陰交の位置は足の内くるぶしから4横指上の所に押すと痛みを感じるところです。
妊婦さんは三陰交辺りを温めて冷やさないようにすることも大切。
普段からできるだけ厚めの靴下やレッグウォーマーなどで温めるようにしてくださいね。
▼お灸の実践方法は?
【準備するもの】
・お灸:台座灸(長生灸レギュラータイプ)
・ライター、灰皿

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【手順】
(1)使用するお灸を手の甲にはり、ライターで火をつけます。
(2)火のついたお灸を三陰交のツボに貼ります。
(3)程よい熱さから少し強めのチクチクする熱さを感じるようになったら、お灸を取り、灰皿に入れます。
※ここでお灸が熱くなってもお灸を取らず我慢しないでください。火傷の原因となります。
(4)お灸が終わった後、三陰交のあたりを手のひらで優しくなでて終わりです。
お灸をする時間のおすすめは、朝と夜2回です。
朝のお灸は、一日の生活のスタートとなり、体を軽やかに。夜、特に寝る前のお灸は、一日の疲れを癒してくれます。
一日2回のお灸時間はお腹の赤ちゃんとゆったり対話する時間にもなりますよ。ぜひ、お灸をしながらお腹の赤ちゃんにたくさん話しかけてみてくださいね。
お灸をすると、体が温まり、緩んでくるため、お腹の中の赤ちゃんも居心地が良くなり、子宮の中で動きやすくなることから、胎動が多くなると感じる方もいるようです。
お灸をはじめたばかりの頃は、からだの変化を感じづらいかもしれませんが、お灸を続けていると、熱くなる感じが、早くなったり、左右で熱くなる時間の違いなどわかるようになってきます。
お灸をしながら、ゆっくり自分自身のからだとお腹の赤ちゃんを大切にいたわる時間をつくってみてはいかがでしょうか。
【参考・画像】
※1 『産む力をはぐくむ助産ケア: 妊婦のセルフケアを支援する! 助産外来が充実する! 』- ペリネイタルケア2012年新春増刊
※2 矢野 忠 レディース鍼灸ライフサイクルに応じた女性のヘルスケア(2006)
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