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待望の妊娠がわかり嬉しいはずなのに、普段なら気にならないことに気分が浮き沈み、イライラ……と悩んでいませんか?
実は、このイライラは決して珍しいことではありません。
日本助産学会の研究によると、妊娠初期にイライラを感じる妊婦さんは、全体の約8割にも上がります。(※1)
イライラは、妊娠中の生理現象の一つです。今回は、妊娠初期に感じるイライラの原因とその対策について助産師の著者がお答えしていきます。
▼妊娠期のイライラの原因は?

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このイライラの原因は、妊娠中の増加する女性ホルモンの一つ「プロゲステロン」が影響していると言われています。
妊娠中は、妊娠前に比べると、プロゲステロンがおよそ100倍にも増加します。(※2)
「プロゲステロン」は、妊娠継続に大切なホルモンという一面を待つ反面、情緒不安定やイライラなどの精神状態も引き起こしているのですよ。(※3)
▼イライラはいつまで続くの?
妊娠生活の3分の1が過ぎ、ママの体も妊娠という状態に慣れ、一息つける時期、赤ちゃんのママをつなぐ胎盤が完成してくる妊娠4ヶ月頃になると心身ともに安定する時期と言われています。(※4)
しかし、個人差があり、環境によっては、妊娠期間中ずっとイライラが続くこともあります。
▼イライラの赤ちゃんへの影響は?

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妊婦がストレスを受けると、ストレスホルモン(グルココルチコイド)が過剰分泌され、交感神経優位による血管収縮作用で子宮内血液量の減少を引き起こし、胎児の器官形成異常や発育不全や早産、また、成長した後の行動・情緒の問題にまで関与しているのではないかとする報告もあります。(※5)
しかし、実際のところ妊婦さんのストレスが赤ちゃんにどのように影響するのかは、はっきりわかっていません。ストレスやイライラの赤ちゃんへの影響を心配し過ぎてしまうと、さらにそれがストレスへとつながり、悪循環につながりますので、「赤ちゃんに影響があるかもしれない」という事実を受け止め、妊婦生活でのストレスを最小限にできるよう環境を整えておきましょうね。
▼イライラの対策方法は?
少しでもイライラを抑えるために以下の2つのことに気を付けましょう。
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