2019年7月8日 09:09
夏バテ・熱中症になりやすいの子どもの特徴。「暑さに強い体づくり」の要はココにある!
とはいえ、冷たい飲み物をとりすぎると、食欲がなくなったり体がだるくなったりすることもあるので、水筒の中身は冷たすぎないもののほうがいいかもしれません。
子どもは「暑い!」と感じやすい
夏に多くの親御さんがお困りになる問題に、いくつかアドバイスをしたいと思います。
【親御さんからの質問 1】
エアコンのかけすぎは体に良くないと思い、室温を高めに設定するのですが、子どもは「暑いからもっと下げて!」と言います。親にとってはじゅうぶん涼しくても、子どもにとっては暑く感じられるようです。体に負担をかけず、かつ大人も子どもも快適に過ごせる室温調整の仕方を教えてください。
子どもは大人に比べると体の機能が未発達です。汗腺から出る汗の量が大人より少ないため、皮膚の血管を拡張させて放熱し体温を下げようとしますが、子どもの体温調節機能はまだ完全ではないので暑さを感じやすいのです。ですので、子どもの体温が下がるまではエアコンを少し強めにし、涼しくなり体温が下がったら設定温度を変えるなど、こまめな調節をするといいでしょう。
また、扇風機を合わせて使うこともいいかと思います。
一般的には、昼間の活動中には温度設定を低くし、就寝時にはそれより高く設定するなどの対応がいいと思います。ですが、室温には風通しの良し悪しや部屋の広さ、人数なども影響しますので、数値よりもそこで生活する人の感覚で調整することが大切です。ただし、子どもは大人より外気温に影響されやすいので、その点を考慮した温度設定をするように心がけましょう。
1日に一度はたっぷり汗をかかせて
【親御さんからの質問 2】
うちの子どもは「暑いから外に出たくない」と言います。他の子に比べて汗っかきなので、汗をかくのが嫌なようです。外に出てもお店やデパートに入りたがり、外遊びもあまりしません。親としては楽ですが、このままではひ弱な子どもになりそうで心配です。
汗をかくことを避けて過ごしていてもいいのでしょうか?
夏の外遊びは熱中症が気になりますよね。でも、体の成長のためには夏でも運動することが必要です。熱中症予防の観点から、直射日光が強い炎天下での外遊びはできるだけ避け、朝夕の比較的涼しい時間に外で活動できる工夫をするといいでしょう。1日一度はたっぷり汗をかく程度の外遊びを、ぜひさせたいものです。それが暑さにも強い体をつくるのに役立ちますよ。