2020年3月31日 09:11
“科学的データに基づいた教育法” がすごい! 親が本当にやるべきこと
という調査結果をさらに深堀りすると、その習い事は学習系であってもスポーツ系であっても、さほど関係ないということがわかっているそう。
またほかにも、「運動する時間をたくさん詰め込んでいる子どもほど、むしろ運動能力が低くなる」など、衝撃の結果が次々と明かされます。私たちが当たり前だと信じて疑わなかった教育法は、じつはそれほど強い根拠に基づいていなかった、ということがわかるでしょう。
さらに、有識者が口をそろえて否定していて、かつ大規模な調査などでも否定された“効果のない早期教育”は、ずばり「詰め込み型の早期教育」。子どもたちが遊ぶ時間をなくしてしまうほどの早期教育は逆効果であり、可能性を奪うことにもつながります。就学前の子どもにとって一番いいのは、自由な時間をたくさん過ごすこと。これは、教育ビッグデータの結果を見ても明らかです。
「科学的に正しい教育」おすすめ記事2
■非認知能力が高い子どもは、「認知能力」も伸びていく。
ではその逆は――?
この記事では、今注目の「非認知能力」の伸ばし方を、あるデータをもとに詳しく解説しています。子ども教育のエキスパートである増田修治先生によると、世帯年収120万円ほどの相対的貧困層の子どもは、見た目は普通であっても、教育におけるさまざまな機会を奪われているそう。しかし、そういった環境で育ちながら学力が高い子どもは確実に存在します。彼らの共通点は、「非認知能力が高い」こと。
これがなにを表しているかというと、「非認知能力が認知能力を発達させる」ということです。2000年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者、ジェームズ・ヘックマンらは、40年にわたる長期追跡調査の分析により、「非認知能力がその後の認知能力の発達を促し、その逆は確認できない」と結論づけました。非認知能力が高い子どもはテストの点数もあがるが、テストの点数がいいからといってその子どもの非認知能力が伸びるわけではないのです。
(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|非認知能力が高い子どもは、「認知能力」も伸びていく。
ではその逆は――?)
非認知能力には、生活習慣や学習習慣、コミュニケーション能力といったものも含まれるため、これからは家庭でも「非認知能力を伸ばす教育」を意識する必要があります。増田先生によれば、子どもの非認知能力を高めるヒントは、親子のコミュニケーションに隠されているとのこと。