子育て情報『「週1回60分」と「週3回20分」、成績が大きく伸びたのはどっち? 科学的に正しい学習習慣とは』

「週1回60分」と「週3回20分」、成績が大きく伸びたのはどっち? 科学的に正しい学習習慣とは

朝型のほうが夜型より学習効率がよいのは、朝は、学習内容を吸収するための脳のコンディションが整っているからなのです。

また、夜学習の問題点は、効率の悪さだけではありません。夜遅くに学習する生活を続けていると、非効率な夜型の学習習慣がすっかり体に染みついてしまいます。

たとえば、試験前の30日間、毎日2時間勉強したとします。朝型の子の習得度を60とすると、夜型の子の習得度は30〜45くらいまで落ちてしまうわけです。単純に考えると、夜型の子は、そのぶんの時間(15〜30時間)を無駄にしてしまっているとも言えます。まして一度身についた習慣を変えるのは、難しいものですから、小学校入学から大学卒業までの約16年間における、夜型の学習習慣が及ぼす悪影響たるや、恐ろしいものです。

理想の学習時間は、やはり朝。
まずは朝に10分でもいいので、勉強する時間をとれるとよいですね。「たった10分」と思わず、習慣化してみましょう。一度習慣化できれば、その時間を15分、20分と伸ばしていくのは難しくありません。朝学習で脳を目覚めさせれば、日中の活動もスムーズになり、一石二鳥です。ぜひ、朝型の学習スタイルを取り入れてみてください。

学びノベーション7-1


週1回60分 VS 週3回20分

次は、「学習の頻度」のお話です。

RISUのデータによると、同じ期間に同じだけの時間学習している子どもでも、学力の向上にはバラツキがあることがわかりました。学習時間はきちんと確保しているのに、成績の伸びがいまひとつの子どもと、学習したぶんだけ成績アップにつながっている子どもの差は、いったいどこにあるのでしょうか。


その答えの鍵を握るのは、「学習頻度の違い」です。子どもの学習傾向を「1回に長時間学習する、長時間型」と「短い時間で何度も学習する、短時間型」に分けて比べてみたところ、「短時間型」の子のほうが学習効率がよく、成績の伸びも明らかに大きかったのです。具体的には、短時間型の子の50時間での平均学習スピードは長時間型の1.1倍、という結果が出ました。たとえば、週3回20分学習する子と、週1回60分学習する子の、1週間でのトータルの学習時間は同じです。しかし、前者が2〜3日に一度は学習をしているのに対して、後者は7日に一度。学習と学習の間が、160〜170時間も空いてしまっています。

これでは、一度理解した内容もうろ覚えになりがちです。

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