(編集中)目指せ習慣化! お手伝いで培った力は、大人になってからも役に立つ
学童期前半になると、自分の身の回りのことは一人でできるようになり、できるお手伝いも増えていきます。この時期は、自分のお手伝いが家族の役に立っていることを実感できる大切な段階です。
また、ペットの世話や植物の水やりなど、継続的な責任が必要なお手伝いもお願いできる時期です。特にペットの世話は、生き物の命に関わる大切な仕事です。そのことをしっかり説明してから任せるようにしましょう。
手順を説明しながら手本を見せ、まずはそのとおりにやってもらいます。やることリストをつくってあげたり、定期的に声をかけたりすることもよいでしょう。お手伝いの指示は、簡潔でわかりやすいものを心がけてください。
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自分の身の回りの管理
食事関連
- サラダなどの簡単な食事の準備
- 火を使った簡単な調理(大人の監督下で安全に配慮しながら)
- 食器洗い
掃除
洗濯
生き物の世話
前述の元・国立青少年教育振興機構理事長の鈴木みゆき氏は、「ご両親からお手伝いの分担を与えられることで、家の中に自分の役割や居場所があると子ども自身が感じたり、お手伝いをして家族から褒められると『自分は必要とされている』と実感できたりする」と説いています。
「◯◯ちゃんが△◇をしてくれたから早く終わったよ」「すごく助かったよ」など声がけをすることにより、「家族の役に立っている」「家族から頼られている」という気持ちを実感させてあげてください。これが、子どものこれからの人生にとって必要な自己肯定感を高めることにつながります。*5
◆学童期後半(8-12歳)
学童期後半は、自分自身のことはかなりできるようになっているはずです。この時期は、より複雑な、家族のためになるお手伝いに参加してもらうのがよいでしょう。
家事全般
- 自分の部屋やリビングの掃除(掃除機、拭き掃除など)
- 風呂掃除
- ゴミ出し、新しいゴミ袋のセット
- 玄関掃除
- シーツ掛け
食事関連
- 調理
- 食器洗い
- 食卓の準備と片付け
- 冷蔵庫の整理(賞味期限チェック)
洗濯
- 洗濯機の操作
- 洗濯物を干す
- アイロンがけ(大人の監督下で、ハンカチなど小物から)
- 自分や家族の洗濯物たたみ、収納
庭仕事
買い物
単発で終わるお手伝いではなく、何をいつまでに終わらせるべきか、どういう手順で行なうと効率的かなど、段取りを考えながらお手伝いをすることを意識してもらいます。