【ピアジェ理論で解説】幸福度を左右する「自己決定力」。2歳から始める将来の成功習慣
そうすることで、考える力が鍛えられ、結果的に自己決定力を育むことにもつながりますよ。

ポイント:子どもの問いを受け止め、一緒に考える時間をつくりましょう。■子どもの決断を待つために心に余裕をもとう!
前出の諸富氏は、「外食の場面で、親の希望など関係なく子ども自身に自分が食べたいものを真っ先に選ばせる」ことを提案しています。親はつい、先回りして子どものメニューを決めてしまいがちですが、それが続くと、自分が食べたいものがわからない子になってしまいます。子どもが自分で決められるまで、親は辛抱強く待つことを心がけましょう。
そうは言っても、子どもの気持ちをじっくり聞いたり、子どもの決定を見守ったりできないときもありますよね。その原因をたどっていくと、親自身の余裕のなさへとつながるのではないでしょうか。
余裕がないなら、まずは1日のスケジュールを見直しませんか?仕事や家事で忙しくしていたら、心も体も余裕がなくなります。
最も大事なのは、親自身が心と体を満たして整えておくこと。それを意識して実践できれば、ゆったりとした気持ちで子どもの選択と決断を見守ることができるでしょう。*6

ポイント:心の余裕をもち、子どもの決断を見守る姿勢を大切にしましょう。
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日常の小さなことでも子ども自身に選択させるようにすれば、自己決定力強化につながります。朝、着る服を選ぶときなど、親がつい口出してしまいがちな場面でも、心に余裕をもって子ども自身の判断に委ねてみませんか?
文/野口燈
(参考)
(*1)参考・カギカッコ内引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|親が先回りしたら「自己決定力」は育たない。幼くても決断力を伸ばせる声かけのコツ
(*2)参考・カギカッコ内引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“手がかからない子”ほど要注意!「いい子症候群」が怖い理由と、その防止法
(*3)参考・カギカッコ内引用元:国立大学法人 神戸大学(Kobe University)|所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる2万人を調査
(*4)参考・カギカッコ内引用元:ベネッセ教育情報|子どもの主体性を引き出す3つのポイントとは【専門家解説&体験談】
(*5)参考・カギカッコ内引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“考える力”を伸ばす、子どもの「どうして?」と親の「どうして?」