「のんびりなわが子、小学校でついていける?」先生が教える、遊びながら育てる時間感覚
着替えは5分以内、食事は30分以内を目安に、「長い針が○の数字までに食べようね」など具体的な目標を決めて練習するとよいでしょう。
タイマーを使った着替えタイムトライアルなどのゲームがおすすめです。「5分以内に着替えられたらシール1枚貼ろうね」など、楽しみながら取り組める工夫を加えましょう。
3. 見通しをもって行動、できたを見える化
時間を意識して行動できるようになるためには、「できた!」と子どもが達成感をもてるような工夫をすることが大切です。「早くしなさい」「急いで」という声かけで急かすのではなく、「自分で○分以内でできたね」「時間を守って遊べたね」と、できたことを具体的にほめましょう。
また、ホワイトボードを使い、子どもが時間に見通しをもって行動できるようにすることもおすすめです。朝の準備や寝る前の行動、用意する持ち物などをリストとして書き出し、完了したら上にマグネットを重ねたり移動させたりします。次何すればよいか、子ども自身が確認することができ、また時間を守れたことが目に見える形で残るため、子どもの「できた!」という自信につながります。
ルーティンを毎日繰り返すことにより、30分間、1時間などの長い時間の感覚も身についていきます。また朝の登校もスムーズになります。
知育時計って、どんなものを選べばいい?
近年、デジタル機器に囲まれて育つ子どもたちにとって、アナログ時計は見慣れないものになりつつあります。そこで効果的なのが知育時計の活用です。知育時計とは、時計を読むことに不慣れな子どもでも読みやすいよう、細かく数字が書かれていたり、文字盤が色分けされていたり工夫された時計のことです。子どもに合った知育時計を選ぶときは、以下のポイントを参考にしてみてください。
時計選びの4つのポイント
見やすい文字盤と数字
→ 時計を読み取る最初のステップは、数字や針をはっきり見分けられること。大きな数字で、見やすい文字盤の時計を選びましょう。長針と短針の色分け
→時計の長い針(分針)と短い針(時針)は、色を分けて表示されているものがおすすめ。子どもは針の色で区別することで、時間の進み方を直感的に理解しやすくなります。5分単位のメモリが目盛りがはっきりしているもの
→学習を進めていく上で、5分ごとの目盛りがはっきり分かることが大切です。これで「5分」という時間の感覚もつかみやすくなります。