と話すのを、意外と子どもは聞いているもの。「うちの子ったら好き嫌いが多くて困っちゃう」とネガティブな言葉を伝えるよりは、好き嫌いが多い子は、
「いろいろな食べ物を探検中なの」
「一緒に好きなものを増やしているところなの」
と表現すると、子どもの食へのイメージも変わるかもしれません。
なんでも食いつく子なら「好奇心が旺盛な子」、暴れん坊な子は「活発な子」、引っ込み思案な子は「落ちつきがある子」。
言い換えを楽しむくらいの気持ちでポジティブワードを探してみましょう。
子どもの「ダメ」をわざわざ見つけて、「私のしつけが悪いせい」と自分を責めるのはナンセンス。お母さんのせいではない、ということを覚えておいてくださいね。
【ポイント3】「じゃーん!初めての食べもので〜す!」
まだ離乳食から普通食になったばかりの頃は、どんな子どもでも、初めての食べ物を警戒するものです。そんな子には、こんな言葉がけも効果的です。
「キュウリっていいます!よろしく~!」
とキュウリの気持ちになって自己紹介してみたら、子どもも親しみを感じてくれるかもしれません。なんだか楽しいことにチャレンジするような、わくわくした気持ちになります。
ごはんをつくる気になれなくて、今夜は卵ごはんだけというときも、
「じゃーん!今日はスペシャル卵ごはん!」
とすごいごちそうみたいにテーブルに登場させてみます。そうすると子どもたちも、目をランランとさせてくれるはず。単純というか、かわいいというか。
【ポイント4】ゲーム感覚で「よ〜いドン!」や「じゃんけんぽん」
わが家の正反対の性質の双子たちは、一人は食べっぷりがいいのに、もう一人はゆっくり遠慮がち。そんなときは、
「さあ、競争しよう!」
と、ゲーム感覚で盛り上げてみたり、おかずが最後に1個だけ残っていたら、
「じゃんけんで決めよう」
といってみたりしました。そうすると、たいして好きなものじゃなくても、なんだか食べたくなってくるから不思議です。
【ポイント5】命令形より「一緒に○○しよう」
「食べなさい」というよりは、「さあ食べよう」。命令形ではなく、常に「一緒に○○しよう!」と、「Let’s~!」形で声をかけるのも大切。
大人だって、やらされ仕事はイヤなものですから、子どもだって同じです。
与えられたものを「食べなさい」といわれるより、「一緒に食べよう!」といわれるほうが、子どもも素直に「食べてみよう」
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