「子どもが将来近視になるかも」不安を抱えている保護者は8割以上も、近視に関する知識が不足していることが明らかに
視力低下が進行している児童の保護者ほど、QOLスコアが低下する傾向に
同社によると、近視は世界中で増加しており(*1)、日本においても裸眼視力1.0未満の児童生徒の割合は増加傾向にあるとされています(*2)。
アンケートで小中学生の児童を持つ保護者に児童の近視に関してどのようなことに関心があるか聞いたところ、「日常生活で気をつけること」「将来の目の健康に与えるリスク」「進行を抑えるための治療方法」と回答した割合は、それぞれ8割以上でした。しかし、7割以上の保護者は知識が不十分であることがわかりました。
近視に関する関心度
近視に関する知識
児童が将来近視になること、将来近視が進行することに不安を感じるかを質問したところ、「不安を感じる」「少し不安を感じる」と回答した保護者を合わせたところ、8割が少なからず不安を感じているようです。
児童の近視に関しての不安
児童の近視に関して不安を感じている保護者2,007人にその理由を聞くと、9割が「近視がどの程度まで進むかわからないから」と回答しました。その他、「近視の進行を抑えるための治療法がないから」は7割、「経済的負担」や「学力の低下」等に不安を感じる保護者は6割以上でした。
不安を感じる理由
眼科で近視と診断されたことがある児童の保護者1,146人に「医師から説明して欲しい内容」を聞いたところ、「近視にどのような治療方法があるか」と「日常生活で気を付けること」という回答が半数以上を占めました。しかし実際に医師から説明された内容を聞くと、4割以上は「日常生活で気を付けること」は聞いていますが、「近視にどのような治療方法があるのか」について説明を受けたと回答した人は2割弱にとどまっています。
医師から説明して欲しいこと
医師から説明された内容
保護者のQOLをPedsQL(Pediatric Quality of Life Inventory) Family Impact Module, Version2を用いて調査した結果、視力がA判定の児童の保護者のスコア80.18に対して、C判定の児童の保護者は77.31、D判定の児童の保護者は75.63と、PedsQL合計スコアが有意に低下していました。視力低下が進行している児童の保護者ほどQOLスコアが低下する傾向があることがわかりました。
小学生の児童を持つ保護者のQOLスコア※(平均値)