子育て情報『【医師監修】妊婦は猫を飼っちゃダメ? トキソプラズマ感染のリスクと予防方法』

【医師監修】妊婦は猫を飼っちゃダメ? トキソプラズマ感染のリスクと予防方法

目次

・猫を飼っている人が妊娠したら気を付けたいこと
・トキソプラズマ症に注意が必要
・妊娠中に感染するとどうなる?
・どうして猫に注意が必要?
・感染する確率は?
・トキソプラズマの感染を予防するためには
・妊娠中は猫を飼ってはいけない?
・猫と暮らすうえでの注意点
・猫以外の注意点
・トキソプラズマの抗体検査
・妊婦の抗体検査
・猫の抗体検査
・トキソプラズマ以外の感染症にも気をつけて
・まとめ
【医師監修】妊婦は猫を飼っちゃダメ? トキソプラズマ感染のリスクと予防方法
この記事の監修ドクター 産婦人科医太田寛先生
アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

猫を飼っている人が妊娠したら気を付けたいこと

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「妊娠中は猫に注意」と聞いたことはありませんか? 猫の糞が感染源になる感染症があり、妊娠中に感染すると胎児に影響が出ることがあるため、このように言われています。

トキソプラズマ症に注意が必要

猫から人へ感染する病気はいくつかありますが、妊娠中に注意したいのはトキソプラズマです。

トキソプラズマ原虫という寄生虫による感染症で、通常は感染しても無症状で治療も必要ありません。一部の人でリンパ節の腫れ、発熱、体調不良などの症状があらわれることがあり、免疫機能が低下している人の場合、脳炎や肺炎、眼の炎症などといった重度の症状をおこすこともあります。

なお、トキソプラズマ原虫は、ほぼすべての哺乳類と鳥類に感染します。

妊娠中に感染するとどうなる?

通常は感染しても無症状で終わるトキソプラズマですが、「妊娠中に初めて」感染すると、寄生虫が胎児に移動することで、流産や死産、生まれた子どもの先天性トキソプラズマ症を引き起こすことがあります。

逆に言えば、過去に感染したことがある女性は怖がることはありません。しかし、現代の日本では感染せずに大人になった人がほとんどです。

感染した母体から胎盤を通して胎児に感染する確率は、幅がありますが6~80%とされています。胎内で感染しても約90%の赤ちゃんは不顕性感染といってとくに症状のない状態で生まれてきますが、約10%は「先天性トキソプラズマ症」といって、トキソプラズマによって引き起こされたさまざまな症状を示します[*1]。

先天性トキソプラズマ症の場合、新生児期に、眼の炎症(網脈絡膜炎)、脳・神経の異常、黄疸や発疹、リンパ節や肝臓・脾臓の腫れ、貧血、低出生体重児などの症状が現れます。なお、胎児への感染率は感染時期が妊娠期間の後期に近づくほど高くなりますが、妊娠初期に感染した胎児の方がより重症となる傾向があり、全妊娠期間を通して注意が必要です。

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