子育て情報『【医師監修】産褥熱はなぜ起こる? 熱以外の症状と原因』

2020年3月31日 10:53

【医師監修】産褥熱はなぜ起こる? 熱以外の症状と原因

産褥熱って?

目次

・産褥熱って?
・産褥熱はどうして起こる?
・熱以外の症状は?
・どんな人がなりやすい?
・・リスク因子 [*2]
・どんな治療をする?
・退院後に症状に気づいたら?
・まとめ
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分娩後24時間〜産褥10日の間に、2日以上38℃以上の発熱があり、原因が骨盤の中で起こる感染症(子宮内膜炎など)による場合を「産褥熱」と呼びます[*1]。

健康な場合も分娩後3日ごろまでは体温が37〜37.5℃と比較的高いことが多いものです。そのため医師は入院中の検温結果の変化などを注意深く見守っているので、ママが心配しすぎることはありません。

なお、出産後の発熱の原因となりやい疾患には乳腺炎や腎盂腎炎もありますが、これらは産褥熱には含みません。

「最近は妊娠・分娩中に感染の懸念・兆候があれば予防的に抗菌薬で治療するため、骨盤内感染症で起こる産褥熱は減少傾向にあります。起きたとしても入院中に異常が見つかり、すぐ治療がされるので、一旦、退院したママが再入院になるようなことはほとんどありません。産褥期の体調不良としては『産褥乳腺炎』がより多く見られ、乳腺炎が重症化して発熱を伴う場合もあることも知っておいていただきたいと思います」(松峯先生)

産褥熱はどうして起こる?

分娩後、胎盤がはがれた部分(剥離面)の傷や、子宮収縮不良、子宮腔内から排出されなかった悪露や遺残物などが原因で炎症を起こします。

経腟分娩でも生じますが、帝王切開によるものが圧倒的に多くなります。

熱以外の症状は?

次の3つの症状のいずれか、または複数の症状を伴う場合、産褥熱と考えられます。
・下腹部痛
・子宮があるあたりを押すと痛い(子宮体部の圧痛)
・悪露の異常(出血や悪臭)

どんな人がなりやすい?

産褥熱になる背景として、次のようなリスク因子があげられています。

・リスク因子 [*2]

・前期破水
・産道の損傷や機械的操作
・細菌性膣炎
・絨毛羊膜炎
・帝王切開など産科の手術
・胎盤・卵膜の子宮内遺残
・低栄養など

「このほか糖尿病や、その他の持病の影響で免疫機能が低い場合、子宮内部に子宮筋腫があって悪露が排出されにくい場合など、産褥熱のリスク因子はさまざまですから、個別にそうしたリスクがないか診察し、予防の対処をします」(松峯先生)

どんな治療をする?

現在、多くの場合は入院し、抗菌薬の投与を受ける保存的治療(手術など外科的な治療をしない)を行います。超音波検査で「胎盤遺残」などが確認された場合は、子宮収縮剤の利用や子宮内容除去術などを行うこともあり、その後、必要に応じて膿を出す(排膿)

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