子育て情報『【医師監修】赤ちゃんの耳が臭い!関連する病気と対処法』

2020年9月17日 17:17

【医師監修】赤ちゃんの耳が臭い!関連する病気と対処法

臭いの原因の多くは耳垢

目次

・臭いの原因の多くは耳垢
・耳垢はどうしてできるの?
・耳の中の構造
・耳垢は人によって異なる
・耳垢には役割がある
・耳垢は耳掃除しなくても自然と出てくる
・赤ちゃんの耳垢はベトベトしていることが多い
・左右のどちらか一方の耳に耳垢が出やすいことも
・耳垢が詰まる「耳垢塞栓」では受診して
・その他の原因
・外耳の病気や異常
・外耳炎
・異物が入っている
・耳痩孔(じろうこう)
・外耳の湿疹
・中耳の病気
・急性中耳炎
・滲出性中耳炎
・耳が臭くて病院に行ったほうが良いのはどんなとき?
・他にも症状があるときは受診して
・耳の臭いが気になるときの受診の目安
・まとめ
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最初に、赤ちゃんの耳の臭いの原因の多くを占める「耳垢」が、どのようにできるのかについてお話しします

耳垢はどうしてできるの?

「垢(あか)」とは、体の汚れのこと。耳垢は、耳の中の「外耳」という部分の古くなった皮膚の細胞やゴミ、そして分泌腺からの分泌物などが溜まったものです。

耳の中の構造

ここで耳の中の構造、特に外耳の構造を簡単に解説します。

耳は、耳の穴から鼓膜までの「外耳(外耳道)」と、鼓膜に伝わった音の振動を耳小骨という小さな骨を通じて内耳へ伝える「中耳」、そして音を神経の信号に変換したり、頭の傾きを感知したりする「内耳」という3つの部分に分かれています。

外耳道の長さは大人の場合35mmほど[*1]ですが、赤ちゃんでは大人の半分ほどの長さしかありません[*2]。外耳道の表面は皮膚で覆われていて、外側の3分の1は軟骨部、内側の3分の2は骨部と呼ばれます。外側の軟骨部には、脂腺や汗腺などの分泌腺があります。耳垢は、おもにこの外耳道の軟骨部付近でつくられます。

【医師監修】赤ちゃんの耳が臭い!関連する病気と対処法


耳の構造のイメージ (右耳を前から見た図)

耳垢は人によって異なる

耳垢の量や性状(色や粘性など)には個人差があります。例えば、黄色い耳垢が多い人、黒っぽい耳垢が多い人、ベトベトしている人、カサカサしている人などの違いがあります。

このような個人差は、外耳道にある分泌腺からの分泌物の量や組成が大きく影響しています。ベトベトした耳垢を「湿性(軟性)」、カサカサした耳垢を「乾性(硬性)」と呼びますが、日本人は遺伝的背景から乾性の耳垢が多く、湿性は約20%と言われています[*3]。もちろん、乾性、軟性どちらでも全く問題ありません。

耳垢には役割がある

垢と聞くときれいに掃除したくなりますが、実は、耳垢には耳を保護する役割があるとされています。

耳垢は酸性で殺菌作用があるので細菌やカビなどが外耳道で増えるのを防いだり、耳垢に含まれている皮脂が、外耳道の表面を保護してくれるのです。また耳垢には苦味があり、虫などが耳の中に進入するのも防いでいると言われています。

耳垢は耳掃除しなくても自然と出てくる

なお、外耳道で古くなった皮膚の細胞は鼓膜から耳の穴の方向へと少しずつ移動しており、最終的には耳垢になって自然と耳の外に排出されます。ですから、「耳の中」は基本的には掃除しなくて良いのです。

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