気になる時は呼吸数を数えてみよう
赤ちゃんの呼吸数がいつもとちがう気がして心配な場合は、次の方法で呼吸数を数えてみましょう。
呼吸数の数え方
赤ちゃんが落ち着いていれば、胸の動きを目で見て、1分間呼吸数を数えてみましょう。10秒間数えたものを6倍するという方法もあります。
目で見て数えるのが難しいと感じるときは、胸の上に軽く手を置いて数えます。
新生児の呼吸がおかしいときは
新生児の呼吸数が普通ではないと感じたときは、次のように対応してください。
1分間に60回超えは呼吸困難のサイン
年齢に関わらず、「1分間に60回を超える」呼吸数が続くのは異常な状態です。新生児は呼吸数が多いといっても、1秒に1回呼吸をしているような状態は要注意。
この状態は「多呼吸」と呼ばれ、呼吸困難のサインです。呼吸器に何か問題がある可能性があるので、すぐに医療機関を受診しましょう。逆に1分間の呼吸が10回未満と少ない場合も同様に受診をしてください。
赤ちゃんの呼吸がおかしいとき、救急車を呼ぶ目安
次の症状は呼吸困難のサインです。ひとつでも当てはまるときは、原則、救急車を呼んでください[*3]。
1)多呼吸になっている(1分に60回を超える呼吸数)
2)息を吸うときに鼻の穴が広がる、小鼻がピクピク動く(鼻翼呼吸)
3)息を吸うたびに肋骨の間やみぞおちがペコペコへこむ(陥没呼吸)
4)息を吐いたときにヒュー・ゼーなどの音がする
5)唇が紫色になる、顔色が青白くなる
6)呼びかけても反応がない
7)咳が出て声が聞き取れないほどかすれている
新生児は症状が急変することもあります。上記以外の場合でも、呼吸が浅い、苦しそうなど、何かおかしいと感じたら近くの医療機関を早めに受診してください。
赤ちゃんの呼吸を妨げないために
赤ちゃんの呼吸を妨げないために、次のことに注意しましょう。
鼻水は取り除く
大人は口からも呼吸ができますが、赤ちゃんは口から呼吸ができず、鼻呼吸に頼っています。そのため、鼻が詰まっただけでも苦しくなって呼吸困難となってしまいます。新生児は風邪でなくても鼻水が出やすいので、鼻水が出ていたら吸い出してあげましょう。
鼻水がひどく苦しそうなときは小児科を受診してください。
お腹をしめつけない
大人は腹式呼吸と胸式呼吸が組み合わさった「胸腹式呼吸」ですが、赤ちゃんは「腹式呼吸」
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