夏こそ「虫育!」アゲハを飼って変わった虫嫌いママと子どもの価値観
そうして羽化しましたが、羽が十分に伸びず飛べないためアゲハチョウとなっても飼い続けることになりました。チョウになると子どもたちのテンションも上がるようで、1歳の次男も興奮して毎日見ていました。
長男もエサをあげるときにアゲハが手にのぼってきてとても喜んでいました。「虫を自分の手で触れた」ことが子どもはとても嬉しいよう。少し失敗だと思ったのは、エサをやるときにチョウを傷付けてはいけないと思い、子どもでなく私がやっていたこと。もう少し子どもにもフォローしつつさせてあげればと思いました。
死んだらどこへ行くの?
結局成虫の平均寿命2週間を超え、20日ほどでチョウは死にました。元々繊細な長男は丸1日泣いていました。
それからまだ3日ですが、以下のような質問が繰り返されます。
「何で何もしていないのに死んじゃったの?」
「チョウチョはボクと一緒にいて楽しかったの?」
「今はどこにいるの?」
「天国にいるの?」
寿命とか死といった話をし、暗い話もあれば前向きに考える会話も重ねました。
泣き続ける長男を見るのは辛いですが、こういった経験がないよりあったほうが良いと思いました。というのもまたまだ長男は命の重みをわかっていないと感じることが度々あったので、それをチョウは見せてくれたと感じています。生と死といったことを考えるのにも、生き物と生活することは大切だと感じました。
ただ子どものダメージも大きいので寿命の長めなものを飼育するのが良いと思います。これからの季節、カブトムシやザリガニ、金魚やメダカなどの飼育を考えてみてはいかがでしょう。ママ自体も勉強になりますし、よい経験ができますよ。
ライター:宮野 茉莉子
悲しいときに「ちゃんと泣けるようになった」キッカケとは…?【笑いに変えて乗り切る!(願望) オタク母の育児日記】 Vol.90