赤ちゃんに特有の新生児ニキビの原因とケアの方法は?病院に行くべき?  【症例写真つきで専門医が解説】

2017年10月12日 07:00
 



赤ちゃんの顔に赤いポツポツができ、あっという間に顔全体が真っ赤に!なんてこともある新生児ニキビ。月齢の低い赤ちゃんに特有の症状で、時期が来ればたいてい治ります。そんな新生児ニキビの原因やケアの方法、病院へ行くめやすなどをお伝えします。

新生児にニキビができるの?新生児ニキビとは?

「赤ちゃんでもニキビができるの?」と驚く人がいるかもしれませんが、生後3ヶ月ごろまでは、赤ちゃんにも思春期のようなニキビができることがあります。

新生児ニキビは、新生児期から顔や頭皮にできて生後1ヶ月がピーク

赤ちゃんの頭皮やおでこやほおなどに、赤いポツポツができるのが新生児ニキビです。新生児など月齢の低い赤ちゃんに多い湿疹のひとつですが、これは厳密に言うと病気ではなく、ホルモンの関係で出る生理的なものです。
赤いポツポツはかゆみはありませんが、顔にたくさん出ると真っ赤になるので、「あせも?」と思うママもいるようです。ですが、あせもができやすいのは汗をかく体が中心なのに対して、新生児ニキビはおもに首から上にできるのが特徴です。
生まれてすぐから出始めて、生後1ヶ月ごろをピークに2~3ヶ月ごろになるとだんだん治っていく一時的なもので、心配のない湿疹です。

新生児ニキビになる原因ってなに?

新生児ニキビは、名前のとおり新生児など月齢の低い赤ちゃんに特有の湿疹。一時的にひどくなることはありますが、やがて治っていきます。

原因は、皮脂の分泌量が多いこと

赤ちゃんは、おなかの中にいるときにママからホルモンをもらいます。生まれてから生後2~3ヶ月ごろまでは、そのホルモンが血中に残っていて、その影響で皮脂の分泌が盛んな状態になっていることも原因と言われています。
皮脂は、毛穴の近くにある皮脂腺というところから分泌され、肌の表面をカバーして有害物質の浸入や水分の蒸発を防ぐ役割をしています。
皮脂の分泌量が多いと毛穴が詰まってしまい、皮脂腺にも脂がたまって炎症を起こし、湿疹ができます。新生児ニキビができる原因は、乳児脂漏性湿疹と同じく皮脂の分泌量が多いことなので、月齢の低い赤ちゃんにできることが特徴です。
赤ちゃんは生後3~6ヶ月ぐらいになると、皮脂の分泌量は急速に減ってくるので、皮膚はそれまでとは反対に乾燥してカサカサしてきます。そのころになれば、新生児ニキビも自然に治ってくることがほとんどです。

母乳が新生児ニキビの原因になったりする?

それはありません。新生児ニキビの原因は皮脂の分泌量が多いこと

新生児ニキビは、乳児脂漏性湿疹と同様に皮脂の分泌量が多いことでできる肌トラブルです。母乳が原因ではありません。食物アレルギーと混同して、卵や牛乳など特定の食品を食べたり、それを食べたママの母乳を飲んだりしたことで新生児ニキビができるのでは?と思うママもいるようですが、それは間違いです。

新生児ニキビの特徴は?

いろいろな湿疹ができやすい赤ちゃん時代。新生児ニキビは、できる時期のほか、部位や湿疹の様子などにも特徴があります。

首から上にできて、かゆみはありません

新生児ニキビは、皮脂の分泌量の多い部位によくできます。皮脂の分泌量が特に多いのは、頭皮と顔なので、おもに首から上にできることがほとんど。顔では、ほほ、おでこ、あごなど脂っぽくなりやすいところにできやすいでしょう。
新生児ニキビをよく見ると、赤くポツポツとして小さく盛り上がっています。思春期のニキビと同じように、先端に膿か芯のような白っぽいものが見られることもあります。これは、毛穴から外に出られなかった皮脂のかたまりです。無理につぶしたりすると皮膚が傷つき、そこからばい菌が入って膿んでしまうこともあるので、つぶすのはNGです。
できる時期は限られていて、皮脂の分泌が盛んな時期だけに見られます。生後すぐからでき始め、1ヶ月ごろをピークに2~3ヶ月になると治ってきます。
ただし、皮脂の分泌量には個人差があるので、新生児ニキビがまったくできない子もいます。

新生児ニキビの症状を写真で確認!

新生児ニキビができた赤ちゃんを見ると、頭や顔など皮脂の分泌量が多い部位がわかります。

おでこを中心に顔中に新生児ニキビが

おでこに赤いボツボツが広がり、鼻の横やほほなども新生児ニキビで赤くなっています。おでこのボツボツは、小さく盛り上がって先端に白くプツっとした脂のかたまりが。

新生児ニキビができたときのケアの仕方が知りたい

新生児ニキビを治すには、原因が同じ乳児脂漏性湿疹のように、正しいスキンケアをすることが一番の近道。ケアの方法を確認しましょう。

ケアの基本は「石鹸で洗って、保湿剤を塗る」

石鹸で洗う
新生児ニキビができたら、乳児脂漏性湿疹と同様、石けんを使ってよく洗うことと、保湿をすることの2つがケアのポイントです。皮脂の分泌が盛んな時期には、頭皮や顔のTゾーン(おでこから鼻、あごにかけて)などは、寒い季節でも脂っぽくなりがちです。
赤ちゃんの顔に石鹸を使うのは、抵抗があるママもいるようですが、皮脂は石鹸を使わないと落ちません。お湯で洗うだけでは新生児ニキビは治らないので、頭も顔も必ず石鹸で洗いましょう。
お風呂では石鹸をよく泡立てて、脂っぽい場所は特に念入りに洗います。石鹸分が残らないように、タオルやガーゼにぬるま湯を含ませてよく流したら、水分をタオルなどで軽く押さえるようにしてふきとります。

保湿剤をつける

スキンケアの基本は、洗ったら必ず保湿することです。石鹸で洗って皮脂を落とした皮膚は、そのままにしておくと乾燥してしまいます。清潔にした肌には、必ず保湿剤をつけておきましょう。
保湿剤は、赤ちゃん専用のものや無香料・無添加で低刺激のものならOKです。ただし、ローションやクリームの保湿剤の一部には、アルコールが含まれていて刺激になることがあります。使ってみて皮膚が赤くなったら中止し、赤ちゃんの肌に合うものを探しましょう。試供品などで試してみるといいですね。

新生児ニキビができたら、病院に行った方がいいの?病院に行くかどうかの判断基準はある?

赤いポツポツが多い、ジュクジュクしてきたなどのときは病院へ

新生児ニキビが数個できているだけで、スキンケアをしていたらよくなってくるようだったら、受診せずに様子を見ていて大丈夫。そのままケアを続けて下さい。
赤いポツポツの数がかなり多くなった、密度が高くびっしりできている、スキンケアをしているのにジュクジュクしたり黄色い液が出る…など悪化してきたときは、皮膚科を受診しましょう。

新生児ニキビは薬を使って治せる?

ひどくなった新生児ニキビは、塗り薬で治療します

皮膚科を受診すると、症状に応じた塗り薬が処方されるでしょう。新生児ニキビが赤くてポツポツした状態のときは、消炎効果のある塗り薬を使います。こすったりかいたりして化膿してしまったときには、抗菌剤入りの塗り薬が処方されることもあります。取材・文/村田弥生

写真協力/育児雑誌『Baby-mo』の全国読者のみなさん

一部写真出典/『はじめてのママ&パパの病気とホームケア』(主婦の友社刊)

監修

加藤さき子先生高野医科クリニック副院長1984年日本医科大学卒業。同大学日本医科大学付属病院皮膚科助手、複数のクリニック勤務などを経て、2003年から現職。日本皮膚科学会認定専門医。葛飾区にあるクリニックは、アトピー性皮膚炎をはじめとした肌トラブルの診療やスキンケアの指導が評判で、幅広い年齢層の患者でにぎわっています。

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