子育て情報『赤ちゃんの1ヶ月健診の内容は?平均体重や身長の目安と持ち物、服装【医師監修】』

赤ちゃんの1ヶ月健診の内容は?平均体重や身長の目安と持ち物、服装【医師監修】

2018年1月12日 16:00
 

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赤ちゃんを育てていると、健康にすくすくと大きくなってほしい…何よりもそう願いますね。そんな赤ちゃんの成長をチェックするのか、『健診』と呼ばれるものです。どんな目的でどんなことをするのかを知って、きちんと受けておきましょう。

そもそも1ヶ月『検診』でなく『健診』なの?

赤ちゃんの発育が順調かどうかを確認するために行います

赤ちゃんが生まれると、「キー・エイジ」といわれる発達の節目にあたる月齢に、定期健診が実施されます。これは、医師が赤ちゃんをよく観察して、赤ちゃんの発育状況が順調かをチェックしたり、発達の遅れや病気のサインを見逃さないために行います。

「けんしん」というと、よく「検診」と間違えられることが多いのですが、これは特定の病気があるかどうかを調べる検査のこと。「ガン検診」などのように使われます。

一方、赤ちゃんの発育・発達の状況を調べたり、大人の場合は健康かどうかを確認するために行うのは、「健康診断」または「健康診査」を略して「健診」と呼ばれます。

1ヶ月健診は、いつ受けるの?

生後1ヶ月前後に、出産した医療機関で受けることが多いでしょう

生まれたばかりの赤ちゃんが、ママのおなかを出てからの環境に適応しているかを確認し、発育・発達の状況をチェックする目的で行われるのが、1ヶ月健診です。受ける時期は、生まれて4週間から1ヶ月たったころが多いようです。ただし、地域や医療機関などによっても多少違いがあるので、受ける場合はよく確認しましょう。たいていは、出産した産院などの医療機関で行われ、産後の入院中に指定の日が知らされることが多いようです。

1ヶ月健診の内容は?どんなことをするの?

赤ちゃんの発育・発達をさまざまな面から確認します

1ヶ月健診では、赤ちゃんの発育・発達の状態を中心にチェックするため、身体測定のほか、医師が赤ちゃんの全身の様子を見たり、ママに問診をしたりします。

さらに、原始反射の反応をチェックして、中枢神経が発達しているかどうかも確認します。おへそを見てへその緒がどうなっているか、顔や体に湿疹があったり、おしりにかぶれができていないかなど、皮膚の状態も見ます。地域によっては、ビタミンK2シロップの投与も行います。

どの月齢でも行うこと

以下の項目は、健診で基本的に調べること。1ヶ月健診だけでなく、その後の定期健診でも行われます。

身長・体重測定

発育が順調かどうかを確認するため、一番重要なのが身長と体重の測定です。
頭囲・胸囲測定

脳の成長を見るために頭囲を、筋肉や脂肪がついてきているかどうかの確認のため胸囲を、それぞれ測ります。
聴診

呼吸器の異常や心雑音がないかどうかを、聴診器で調べます。もし心雑音があっても、成長とともに消えることが多いので、定期健診で様子を見ることがほとんどです。
皮膚状態のチェック

全身の皮膚を見たりさわったりしながら、湿疹やかぶれ、あざ、けががないかなどを確認します。

おなかの触診  

おなかをさわって、しこりがないか、肝臓や牌臓にはれがないかなどを見ます。吐かないよう、触診前30分間は授乳させないように注意を。

性器のチェック

男の子は陰嚢をチェックして、停留精巣や陰嚢水腫がないかを見ます、女の子は外陰部にかぶれなどがないかを確認します。

1ヶ月健診で行うこと

以下は、1ヶ月健診の赤ちゃんのみに行われるチェック項目です。大泉門、へその緒がとれたあと、原始反射など、この時期の赤ちゃんだけに重要なポイントをていねいにチェックします。

首にしこりがないか確認

首のまわりをさわって、しこりがないかを見ます。しこりがあると、斜頸の可能性がありますが、自然治癒することが多いので経過を見ていきます。
大泉門のふくらみをチェック

赤ちゃんの頭頂部にある大泉門は、赤ちゃん時代には開いた状態で、成長に従って閉じていきます。ふくらみ具合をチェックし、異常がないかを見ます。
へその緒がとれたあとを確認

へその緒がとれたあと、どの程度乾燥したかをチェックします。ジクジクしていたり出血があるなどの場合には、手当をして家でのケア方法を指導します。
うつぶせにして、首の上がり具合をチェック

うつぶせにしたときに、頭がどの程度上がるかを見ます。ただし1ヶ月健診では、写真の赤ちゃんほど頭が上がる子は少ないでしょう。
病気予防のためにK2シロップを投与

「新生児メレナ」という病気で頭蓋内出血や消化管出血を起こさないよう、予防の目的でビタミンK2シロップを投与します。
原始反射の様子をチェック

原始反射とは、赤ちゃんが生まれつき持っている、生きるために必要な反射のこと。これらの反射をチェックして、中枢神経の発達を見ます。

【モロー反射】

音や動きなどの刺激があったとき、ビクッとして手足を広げます。

【吸てつ反射】

口元をさわると、パクパクとおっぱいを吸うような動作をします。生まれたばかりの赤ちゃんは、口元にふれたものに吸いつこうとするこの反射により、母乳やミルクを飲みます。

【把握反射】

手のひらや足の指をつついたとき、指全体をギュッと曲げてつかむようにする反射です。外からの刺激に対して、無意識に指が動きます。

【原始歩行】

赤ちゃんを支えて足の裏を床につけると、左右の足を交互に出して、まるで歩いているような動きをします。この原始反射は、生後1ヶ月ごろまで見られます。

生後1ヶ月の赤ちゃんの平均身長・体重の目安は?

出生時から体重が1kg、身長が3~5cm増えているのがめやす

生後1ヶ月の赤ちゃんの発育は、生まれたときから比べて身長が約3~5㎝伸びていて、体重が1kg前後増えていれば順調と考えていいでしょう。厚生労働省が示す発育曲線によると、生後1ヶ月の赤ちゃんの発育の目安は以下のようになっています。

生後1ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安(平成22年厚生労働省発表)

男の子身長50.9~59.6cm体重3530~5960g

女の子身長50.0~58.4cm体重3390~5540g

ただし、生まれたときの妊娠週数や身長・体重、性別などによって赤ちゃんの発育具合は個人差があります。いちがいに身長が何㎝で体重が何㎏ならいい、ということではないので、あくまで目安と考えましょう。

1ヶ月健診のとき、母親は何を診られるの?

母体の戻り具合をさまざまチェックします

赤ちゃんの1ヶ月健診時には、ママも以下のような項目をチェックし、母体の状態などを見ます。母体の戻り具合が順調で問題がなければ、湯船に入る入浴や産後のセックス再開などがOKとなります。

・血圧測定、体重測定

・血液検査

・子宮のエコー(子宮が元の状態に戻っているか)

・悪露が出ているかどうか

・会陰切開をした場合は傷の治り具合はどうか

・帝王切開の場合は、傷の治り具合はどうか

さらに、産後の1ヶ月健診は、ママの育児不安にこたえることも重要なポイントです。育児に対する気がかりがあるときは、些細なことでもいいので医師または看護師さんに、遠慮なく相談しましょう。

1ヶ月健診の持ち物は?保険証は必要?

1ヶ月健診は、初めての長時間の外出という赤ちゃんが多く、場所にも慣れないために、赤ちゃんがグズってしまうことがよくあります。できるだけスムーズに健診が受けられるように、持ち物は事前の準備をしっかりしておくことが大切です。

1ヶ月健診に持って行くもの

おくるみ

会場では、赤ちゃんをおむつ1枚にして移動することがあります。赤ちゃんをサッとくるんで抱っこできるよう、おくるみやバスタオルは必需品。

ガーゼやタオル

赤ちゃんが吐いたり、汗をかいたりしたときのため、ガーゼやタオルは多めに持って行くと安心です。

紙おむつ

健診の順番待ちのため、時間がかかることもあります。最低でも2~3枚は持って行きましょう。いつもは布おむつの場合も、健診時は紙おむつが便利です。

着替え

ミルクを吐いたり汗をかいたり、おむつからうんちやおしっこがもれることもあります。少なくても、肌着とベビー服の1セットは持って行きましょう。

母子健康手帳、健康保険証、問診表

1ヶ月健診には、母子健康手帳と健康保険証、問診票が必要です。問診票は事前に記入して、専用ポーチなどにひとまとめにして、持参しましょう。

メモ帳・筆記道具

健診時に聞きたいことは、前もってメモしていくと聞き忘れがありません。医師や看護師さんからのアドバイスも、書きとめましょう。

1ヶ月健診は、どんな服装が適切?

前あきで、脱ぎ着がしやすい服装が〇

健診では、赤ちゃんの衣服を脱がせます。前あきの短肌着や長肌着、コンビ肌着などのうえに、ツーウェイオールなど前あきのベビー服を着せれば、脱いだり着せたりがしやすいのでいいですね。

健診の会場内は、赤ちゃんが裸になったときのため、室温が高い場合が多いですし、行き帰りの移動で汗をかくこともあります。手軽に調節ができるよう、おくるみやバスタオルなどを持って行くと便利です。

ママの服装も、脱ぎ着がしやすいものにしましょう。内診もあるので、パンツスタイルよりワンピースやスカートのほうが診察を受けやすくておすすめです。また、靴も脱ぎ履きがしやすいよう、ブーツやヒモ靴などは避けましょう。

乳腺炎など、乳房にトラブルがあって診てもらう場合は、ママも前あきのブラウスやシャツなどを着ていくといいですね。

1ヶ月健診への交通手段でおすすめは?電車でも行ける?

赤ちゃん連れで動きやすい交通手段を選びましょう

1ヶ月健診は、おそらくママと赤ちゃんの初めてのお出かけになることも多いはずです。特にママと赤ちゃんの2人で行く場合、首がすわる前の赤ちゃんを連れたうえに、荷物を持ってどうやって行こうか迷うかもしれませんね。また、車や電車、バスなど、乗り物の振動が赤ちゃんの体に与える影響を心配するママもいるようです。

健診を受ける場所までの距離にもよりますが、30分~1時間くらいで行けるなら、どんな交通手段でも、赤ちゃんの体への負担はそれほど気にしなくて大丈夫。ママが一番行きやすい交通手段を選ぶといいでしょう。

車なら、人ごみを通ることもなく、荷物があっても楽ですね。ただし、自家用車で行く場合は、必ず新生児からOKなチャイルドシートを使いましょう。渋滞に巻き込まれて、移動時間が長くなることも考えられる場合は、おむつや着替えなどを余分に持って行くと安心です。

また、ママが運転して行く場合、赤ちゃんが泣くなどで気をとられると事故の心配もあるので、運転にはくれぐれも注意しましょう。

電車やバスの場合、人ごみは避けられないことも多いですね。でも、この時期の赤ちゃんはママからもらった免疫があるので、病気に感染しないかと神経質になりすぎることはありません。とはいえ、できれるだけラッシュにぶつからないよう、移動する時間は調整をしましょう。

赤ちゃんはどうやって連れて行く?エルゴで抱っこしていってもいい?

抱っこでもベビーカーでも、ママが移動しやすいほうでOK

健診の会場への距離にもよりますが、抱っこは気軽に移動できますし、赤ちゃんもママに密着しているので、移動中も安心しておとなしく過ごしてくれるでしょう。抱っこの場合は、いざという時に手があくように新生児から対応している抱っこひもを使うといいですね。

抱っこの場合は、できるだけ荷物をコンパクトにまとめることがポイントです。また、財布や携帯、交通系ICカードやハンカチなどすぐ取り出す必要のあるものは、まとめて小さいバッグなどに入れておくといいでしょう。

ベビーカーは赤ちゃんを乗せて荷物も積めるので、ママが楽ですね。ベビーカーの振動が赤ちゃんに負担になるのでは、と気にするママもいるようですが、新生児から使用できるベビーカーで国の基準を満たしているものなら、赤ちゃんの体への影響を心配しなくても大丈夫です。

ベビーカーで行くとしても、途中で赤ちゃんが泣きだすことも考えて、念のため抱っこひもも持って行くと安心です。また、ベビーカーで電車移動をする場合は、駅のエレベーターの場所などの設備を事前に調べておくといいですね。

取材・文/村田弥生撮影/目黒-MEGURO.8(TOP画像)
※ 記事内の健診風景の画像は、生後1カ月赤ちゃんではありません。

監修

木下智恵先生

成城木下病院

2001年、横浜市立大学医学部卒業。東京大学医学部産婦人科、順天堂大学医学部産婦人科勤務を経て2005年より現職に。専門は周産期学のほか、婦人科腫瘍、不妊症、月経異常。元気で気さくな1男2女のママドクターです。

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