子育て情報『赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】』

赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】

2018年3月7日 19:00
 

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赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】


赤ちゃんの体のパーツケアは、「細かい作業が多くて難しそう」という不安を持つママも多いようで、耳掃除もその一つでしょう。でも、赤ちゃんのパーツケアは、赤ちゃんとスキンシップできるいい機会です。耳掃除も慣れるまではちょっとこわいかもしれませんが、何回もトライしてコツをつかめば大丈夫!家庭で耳掃除をするときのポイントや注意点などを知って、赤ちゃんと触れ合いながらきれいにしてあげましょう。

なぜ耳掃除が必要?いつからすればいい?

赤ちゃんは新陳代謝が盛んで分泌物が多く、耳のまわりは思った以上に汚れやすい場所です。特に、耳のみぞや耳の裏側には汚れがたまりやすいものです。向きぐせで下側になっている耳の中に、湿った耳垢がたくさんたまってしまうこともあります。ケアはいつからしなければいけない、というものではありませんが、産院を退院した日から始めてOK。沐浴のときなどに、軽くケアする習慣をつけるといいでしょう。

赤ちゃんの耳垢に、色やにおいはあるの?

耳垢は、外耳道の皮膚がはがれ落ちたものや皮脂の分泌物、ほこりなどが混じってできています。色は、赤ちゃんでも体質などによって多少違います。特に新生児は、黒っぽい耳垢が出ることがあります。また、耳垢がにおう赤ちゃんもいますが、体質によるものなら心配いりません。

黒っぽい耳垢が出るのは、新生児期に特有のことです

耳垢はふつう、大人でも子どもでも、黄色や茶色っぽい色をしていますが、生まれたばかりの赤ちゃんの耳垢は黒っぽいことがあります。赤ちゃんは、ママのおなかの中にいるとき、子宮の中で羊水につかっていますね。この羊水には、赤ちゃんの排泄物などのゴミがまじっていて、それが赤ちゃんの耳の中に入ってしまうことがあります。生まれたあと、耳の中に入っていた羊水中のゴミが乾燥して固まり、黒い耳垢として出てくることがあるのです。黒い耳垢が出てしまえば、黄色や茶色いふつうの耳垢が出てくるようになります。

耳垢のタイプは、おもに遺伝の影響です

大人の場合、耳垢は人によって乾燥しているタイプと湿っているタイプがありますね。これは、遺伝が大きく関係しているといわれています。でも、赤ちゃんは新陳代謝が盛んで、皮脂の分泌も多めです。そのため、耳垢はやや湿っぽいことがほとんどで、色も茶色がかっていることが多いでしょう。

耳垢のタイプなどによって、においがすることもあります

体質によっては、耳垢がにおう赤ちゃんもいるものです。特に、湿ったタイプで黄色っぽい耳垢が出る場合は、においがすることもあるようです。また、向きぐせで下側になった耳に耳垢がたまっていると、それが蒸された状態になって、におうようになることもあります。においが気になっても、耳だれのように出ているのでなければ心配いりません。向きぐせがあってにおうときは、ときどき向きぐせと逆方向に窓が来るように寝かせたりオルゴールメリーを置いて見えるようにしたりするなど、いつもと反対側を向くようにするといいでしょう。

赤ちゃんの耳掃除の頻度は?毎日するの?

耳掃除など赤ちゃんのケアは、毎日行ってすみずみまできれいにしてあげたいですね。でも、赤ちゃんの耳の中はデリケートなので、あまり触らないことが大切です。耳掃除の頻度や、耳の中を傷つけないやり方をしっかり知っておきましょう。

耳まわりのケアは毎日しますが、耳垢を取るのは時々でOK

耳のみぞや裏側など、皮脂の分泌がさかんで汚れやすい場所は、沐浴のついでなどに毎日きれいにしてあげましょう。ただ、人間の耳には、もともと耳垢を外へ押し出そうとする自浄作用があるため、耳垢は基本的には取る必要はありません。耳垢が耳の中に見えていると、気になって取ってあげたくなると思います。そんなときは、耳の入り口近くに見えているものだけ、綿棒で取ってあげれば十分です。

赤ちゃんの耳掃除のやり方は?綿棒を使っていい?

赤ちゃんの耳は、耳管が太くて短く、傾きもほぼ水平になっているという特徴があります。耳掃除などのケアは、外耳道の入り口あたりまですれば十分です。外耳道の長さは、大人でも約3cmで、赤ちゃんはその半分くらいの長さしかありません。耳垢がたまるのは、外耳道の入り口から半分くらいまでですから、綿棒の先の白い部分がかくれるくらいまで耳の穴に入れて、らせん状にまわしてそっとぬぐう程度でいいでしょう。

赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】


自宅で行う赤ちゃんの耳掃除の仕方とポイント

3つのチェックポイントを確認し、きれいにケアしてあげましょう。

チェックポイント1耳の穴の入り口

赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】


赤ちゃんを横向きにさせ、ほほを押さえて、黒い穴が見えるか確認を。耳の入り口の見える部分だけ、ベビー綿棒でやさしくふき取ります。鼓膜などを傷つける恐れがあるので、綿棒を奥まで入れるのはやめて!

耳の奥に耳垢が見えたとしても、無理にとるのは絶対にやめましょう。綿棒で耳垢を押し込んでしまうことがありますし、ピンセットなどで取ろうとすると、赤ちゃんが急に動いたときに耳の中を傷つけてしまう危険が大きいからです。

チェックポイント2耳のみぞ

赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】


耳のみぞは、意外に汚れがたまります。ぬるま湯でしめらせたガーゼを人さし指に巻きつけ、みぞに指を入れるようにしてやさしくふき取ります。

チェックポイント3耳の裏側

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耳の裏側は、おっぱいやミルクなどが伝わって、意外に汚れがたまりやすいわりに、気づきにくい場所です。汚れが原因でかぶれることもあるので、ぬらしたガーゼを軽くしぼり、きれいにふいてあげましょう。

赤ちゃん用の耳掃除グッズは何が必要?

赤ちゃんの耳掃除といっても、特別なグッズや用具は必要ありません。まず、赤ちゃんの耳掃除は基本的に軽く汚れや水分をふきとるくらいでよく、家庭では専用の器具などを使ってまで掃除する必要はないからです。用意するのは、ベビー用綿棒とガーゼがあれば十分です。

綿棒

赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】
上がベビー用、下が大人用です。比べると太さの違いがよくわかりますね。

赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】


赤ちゃんの耳の穴は小さいので、耳掃除に使う綿棒は、大人用よりかなり細いベビー用がいいでしょう。綿棒は奥まで入れると、耳の中を傷つける心配があります。耳掃除は、耳の入り口付近だけきれいにするつもりでOKです。また、沐浴や入浴後は、耳の入り口付近の水分だけ綿棒でふきとります。

ガーゼ

赤ちゃんの耳掃除はいつから?自宅でのやり方と頻度と注意点!耳鼻科に行くべき?【写真付き解説】


耳のみぞや裏側をふくときなどの、必需品。人さし指に巻きつけるようにかぶせ、余った部分は握っておきます。この持ち方だと細かい部分の汚れがきれいにふきとれます。

病院・耳鼻科に行ったほうがいいのは、どんな時?

ケース1耳垢栓塞の場合

外耳道には自浄作用があり、特に乾いた耳垢は自然に外に出てくることが多いのですが、湿ったタイプの耳垢だったり、耳垢の量が多かったりすると、自然に出にくいものです。その場合、外耳道をふさいでしまうことがあり、これを耳垢栓塞(じこうせんそく)といい、聞こえが悪くなることもあります。

新生児にはめったにありませんし、ママが耳垢栓塞と判断するのは難しいのですが、耳垢が耳の穴をふさいでいるように見えるときは、念のため耳鼻科を受診しましょう。耳垢栓塞とわかると、耳鼻科では専用の器具を使って耳垢を取り除きます。耳垢の量が多いときには、点耳薬を入れ、数日かけてとることもあります。

ケース2耳から耳だれが出ているとき

新生児のころに耳だれが出ることはめったにありませんが、耳の穴から黄色っぽい液体が出てくるうえ、赤ちゃんに熱があったり、ぐずってばかりいるなど機嫌が悪いときは、早めに耳鼻科へ行きましょう。鼓膜の奥にある中耳に炎症が起こる「急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)」になっている疑いがあるからです。

急性中耳炎は、のどや鼻から耳へ通じる耳管を通って、鼓膜の奥の中耳にウイルスが感染してかかる病気です。よく誤解されがちですが、沐浴や入浴のときに耳の中にお湯が入ったことが原因で、中耳炎になることはありません。耳の中にお湯が入ったときは、耳の入り口あたりの水分をふき取る程度で十分です。

ケース3耳垢が耳の奥に見えて、気になるとき

耳の奥に見える耳垢は、無理にとるのは絶対NG!耳掃除で耳の中を傷つけてしまい、外耳道炎(がいじどうえん)になるケースも少なくありません。耳垢は、放っておいても自然に出てくるものですが、どうしても気になるようなら、耳鼻科で取ってもらいましょう。

耳掃除にも保険が適用されますし、乳幼児医療費助成制度の対象になります。住んでいる地域の制度によっても違いますが、費用が自己負担になることはほとんどありません。文/村田弥生

監修

五十嵐 隆

国立成育医療研究センター 理事長・総長

東京大学医学部卒業後、都立清瀬小児病院、東大附属病院小児科助手、ハーバード大学ボストン小児病院研究員、東大附属病院分院小児科講師などをへて、2000年に東京大学医学部小児医学講座教授に。2012年より現職。日本小児科学会会長などの要職も務める。私生活では3人の男子の父。

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